トリコロール三部作のラストにしてキェシロフスキの遺作となってしまったこの作品だが、それに相応しい名作となっていた。
最初から殺人に関する短いフィルムのような表現で飛ばしていくのかと思いきや、その後…
ジュネーブを舞台にした、老判事と女性の交流を描いた作品。老判事は、過去に、誤審により、人を不幸にしたことを悔いていた。女性は、彼が贖罪を模索して苦しんでいることを知る。女性の乗ったフェリーが転覆する…
>>続きを読む「友愛」は、他者との距離の、ある状態のことをいう。他者を知ることから、ゆっくり始まっていく物語のことをいう——のだと思う。
偶然が生む個々人の関係性は、ここでは直接的な助け合いや支え合いにはつなが…
クシシュトフキエシロフスキのトリコロール3部作の3作目、テーマは博愛🇫🇷
イレーヌジャコブ演じる大学生の主人公とジャンルイトランティニャン演じる引退した判事の交流を描く
赤色を基調とした映像が美しく…
キェシロフスキが最後に遺した『トリコロール』3部作を、豊かな詩情のうちに束ねながら、同時にその詩情からも解放するようなところが、この『赤(Rouge)』にはあるように思う。そうした意味で、3部作の最…
>>続きを読む 3部作、最後は赤。
へぇ、カフェの上に住みたいな。なんて、呑気に構えていたら、じわじわと世界に引き込まれていた。
「疑う」と「信じる」が交差している感じ
疑われるようなことをしていない人…
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