下郎の首の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『下郎の首』に投稿された感想・評価

新東宝、モノクロ、時代劇
出演者
田崎潤、片山明彦、瑳峨三智子
小澤栄、岡譲司、三井弘次、高田稔、浦辺粂子、丹波哲郎

【内容】
現代、線路沿いに雨ざらしで忘れられたように佇むお地蔵さんが語る「10…

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これは面白い。
地蔵が「その昔この場所では」と語り始める物語の導入がそもそもすごく好み。
淡々と話が進み嫌なノイズになるようなところがない。
下郎に恋するお市が可愛くて、最後も手を繋ぐというより、手…

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列車が通るローカル線の一隅の地蔵。「私はその出来事を見ていた」と、回想が始まる。伊藤大輔1927年「下郎」のリメイクで、63年「この首一万石」と三度映画にしている。伊藤大輔は「王将」のように、納得で…

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酢
3.3

下郎が下郎に生まれついたことに端を発する、回避不可避な悲劇。田崎潤の忠義一途なカタブツっぷりが可笑しくて、だからこそ社会の理の中で死に至ってしまう道程が無情に浮かび上がる。

悪について考えさせられ…

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ajpaw
4.5
和製ジュリアン・ソレル(「武蔵野夫人」)ジェラール・フィリップ、超美男子の片山明彦さん大好きです💝相変わらず女優さんより美しい(顔形からして完璧なのよ)、絵のように綺麗な方でした🖼️✨🥰
AONI
4.0
絶対的な主従関係、仇討ちの不条理。江戸期の封建制度を鋭く批判した気骨ある物語。 仇に間違えられる丹波サマが何気に格好いいぞ!
十数年ぶり。前半の田崎潤、三井弘次のコミカルな展開がやがて惨い悲劇に繋がる。瑳峨三智子は美しさの絶頂。
室内空間での殺陣、田崎潤は足が痺れて立てないから生きるのに必死!
どなたかこの手紙を読んでくださいませんか、という台詞の中にどれほど多くの感情が込められていることか。
3.8

前に観てたなあ。その分冷静に観れた。冒頭がとにかく素晴らしいが、それ以降の構成が中途半端。サブキャラが面白すぎてご主人様を食っちゃってる。主従関係の偽善ぶりを徹底的に炙り出すのならもっとご主人様のキ…

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前半はやや退屈だったが、そのリズムを動かす圧倒的なクライマックスの畳み掛けにすべてを持っていかれた。

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