カール・テオドア・ドライヤー・セレクション Vol.2、にて。
面白い。
いろんな角度から言って、面白い。
まず、100年近く前のこの作品が、現代でもたびたび散見される、家庭の中での封建的な男性…
鍵穴から家族を覗き見るような視点が印象的なホームドラマ。
ジャンヌや奇跡の様な超絶技巧的なカメラワークではないのだけど、狭い室内の性差別・抑圧的夫権主義がよく捉えられている。
ドライヤーがこの時代…
前半のモラハラぶりが面白くて次はどんな皮肉を言うんだと楽しみになるほどで、これがずっと続いて女がボロボロになっていく様を見られる作品ならよかったが、残念ながらそれを反面教師として改心させて嫁讃美の美…
>>続きを読む100年前のモラハラ夫の話。主婦を大切に!という啓蒙。話が小ちゃすぎみみっちすぎて可笑しい。元乳母が謝れっていうのにいざとなるとプライドが邪魔して言えないあたり現代の男でもあるあるムーヴで笑った。最…
>>続きを読むC・Th・ドライヤー『あるじ』(25)。冒頭、家の「あるじ」=「暴君」が踏ん反り返る傍で、女達(妻/娘/乳母)が家事を分担し一時の間もなく立ち回る。彼女らは薪、灰、食器、食糧、衣類、ゴミといった「物…
>>続きを読むモラハラ旦那説教映画。ピッタリ100年前に妻を女を大事にしろと教育映像のような映画があったのに現代でもこういう男がいる人類……。
コーヒーに指入れてかき混ぜろっていうのか?!とかもはや皮肉が面白い。…
『メイクアガール』に続き、ヒトをモノとして捉えられてしまう危うさへの警告
『メイクアガール』とは100年の時を超えてリンクしている、ドライヤーのサイレント作品。たまたま同じタイミングで観た2作に関…
中身がどうであろうと男に生まれてきただけで地位は上。
女は生まれたときから家事の担当。
何一つ自分でやろうとしない夫と献身的すぎる妻。
そうなったのは必然な気もしなくはない。
乳母にしごかれてスー…