東欧宮殿でのアルメニア詩人の生涯を描いた芸術作品。固定されたカメラでフレーム内を常に正面から撮る「空間表現」や、人物がくるくる回ったり、振子のように左右の反復運動を繰り返す「時間表現」は、まさに映画…
>>続きを読む不滅。髪の毛一本まで滅びない。
詩才に限らず。これは伝記じゃないらしい。
世界史における人間存在の素晴らしき勝利。
紛れもない勝利である。
本がなければ、今頃、人は無知の闇の中。
詩の映画化。映…
18世紀のアルメニアの詩人サヤト=ノヴァの人生をなぞるものの、それを伝統的な伝記映画のように描くことは一切なく、彼の詩と世界観を視覚化した静謐かつ象徴的な連続映像によって表現されている。
生と死、…
1カット1カットが「映画」であり「絵」ともなり得るように配置が意識され、余計なセリフや汲み取れそうな筋書きさえも排除されているからこそ光景に集中、没頭できる芸術(アート)映画としての正解に見えた。カ…
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