蔦枝(つたえ)と義治(よしじ)という情けない男女が、終始他人の善意にすがりながら身勝手に生きていく話に思えた。他の登場人物たちも強さや成長がなかった。パラダイスと銘打たれた、特に女性にとっては救いの…
>>続きを読む面白い。
短い映画なのに、あの町の風景や川や舞台になる小さな飲み屋の中に引き込まれる。
汚れた川の匂いまでしてくるような。
映画にとっての背景は、本当に大切なんだな。ここのところ役者に頼りすぎてい…
その昔、東京は木場付近に実際にあった遊郭へ流れ着いた1組の男女のお話。
ストーリーの展開はよくある話なのかもしれないが、遊郭の手前でもがきながらそれぞれ生きていこうとする男と女、今は存在しない時代…
川島雄三監督の1956年の作品、助監督に今村昌平の名前がある。駆け落ちみたいに東京に出てきた新珠三千代と三橋達也が遊郭洲崎パラダイスの前にある飲み屋さんの女将に世話になることになるが・・・。ダメな男…
>>続きを読むすっげえ面白い、川島雄三への信頼ビンビン。OPの声声声と斜め移動、素晴らしすぎる。
膝スライディングからの泣き…あそこ本当に好き、でもやっぱりラスト!!!!あまりに興奮して、家で拍手した。
勝手な注…
みみっちくて規模の小さい男と女の腐れ縁の物語を、得意の風俗描写を生かして映画に仕上げてしまった川島雄三監督の演出が冴える一作。確かに派手さには欠けていて万人向けとは言いがたいかもしれないけれど、はま…
>>続きを読む今は廃墟のような姿でかろうじて残っている赤線建築が、本来の目的で使われているオープニングには目が釘付けに。赤線内部をオープニング以外で見ることはないけれど、1950年代の洲崎近辺や神田などの景色を見…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
いちおう四角関係モノ……なのか
終始よく分からなかった。
愚かな男と、それに文句垂れながらなんやかんやで執着してしまう愚かな女、という男女観で群像劇をやっているのだろうが、理解も感動もできない。…
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