マッチ工場の少女の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『マッチ工場の少女』に投稿された感想・評価

red
2.4

母親と義父と暮らしてて、マッチ工場の給料を家に入れてるイリナ。
地味女子がワンナイトの男に思い込みで付き纏ってしまうあたり恐怖を感じる。何もかもが憂鬱な人間が何か一つでも良い事があると縋ってしまうの…

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3.0
淡々と無常に薄幸。
観ているこちらの気持ちが落ちないのはカウリスマキマジック。
4.0

憎しみとは関係性への渇望であることが、前作『真夜中の虹』(1988年)における、ノワール(闇・犯罪・暴力)の本質が生への意志であることと、どこかパラレルな(並列的な)感覚で描かれていたように思う。

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華やかさは全くないどころか、いかに暗さを楽しめるかってくらいに暗い。

親からは金銭を搾取され、男には性的に搾取され、なんの愛も持ち合わせない主人公。
親から愛されなければそりゃあ社交性も身につかな…

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タケ
3.0
ベタで悲惨な話をなんのひねりもなく監督の独特な演出力だけで描いた作品なのでコアなファンしか楽しめないのではないかと。
『枯れ葉』が良かっただけに期待してたけどおもしろくなかったです。
カティ・オウティネンの働くマッチ工場の流れ作業のように、淡々と不幸が訪れる。
そして、カウリスマキ作品のマナーから外れることなく、殺人の場面は描かれずにただ示唆される。
なぜか鬱ではない。なぜか元気が出る。

君がくれるものは
  失望しかないのだ
お
3.6
薄幸な女性の不幸な生活が淡々と描かれていた。セリフが少なく、流れる曲の歌詞が皮肉的だった。
希望がなくなって無敵の人になった時、逆に生き生きして見えるのが悲しかった。
Nagato
3.4
淡々と進む日常から、覚悟を決めてからの躊躇を感じられない行動が、見ていて後押ししたくなる気持ちとこの先のことを考えるとで複雑。
薄幸とはこういう事を言うんだね。泣けてくる。セリフの少ない映画ですが、伝わりますね。

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