母親と義父と暮らしてて、マッチ工場の給料を家に入れてるイリナ。
地味女子がワンナイトの男に思い込みで付き纏ってしまうあたり恐怖を感じる。何もかもが憂鬱な人間が何か一つでも良い事があると縋ってしまうの…
憎しみとは関係性への渇望であることが、前作『真夜中の虹』(1988年)における、ノワール(闇・犯罪・暴力)の本質が生への意志であることと、どこかパラレルな(並列的な)感覚で描かれていたように思う。
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華やかさは全くないどころか、いかに暗さを楽しめるかってくらいに暗い。
親からは金銭を搾取され、男には性的に搾取され、なんの愛も持ち合わせない主人公。
親から愛されなければそりゃあ社交性も身につかな…