最初はこの時代の独特な会話口調に戸惑ったが、そのうち気にならなくなってきた。
女性のきびきびした立ち振る舞いは、現代ではあまり見られるない。
親の心子知らず、子供は家庭を持って親から離れて行くが、親…
敗戦の色濃い時代の一つの家族の物語。
時代背景も相まって、ささやかとも言える一つの物語に、日本の古き良き美しさを見た。
特に日本女性の我慢強さ、いかなる状況でも相手を思いやる、誇り高き大和撫子の姿を…
本当にようやくみれた。まるで卒論も院試も終わったかのように映画を観ているけどまだ何も終わっていないのなんで?
長女は喪服の件とか形見の件とか、悪いところは確かにあったけど、良くも悪くも自分の人生を…
人の人生の流れ、時間の価値、あたかも観察するような画角にて見せてもらえた。瓶に入れる大中小の石の話を思い出す。
兄姉だって忙しく頑張ってる。親は大だけど、いつも最優先なのかは分からない。
それ自体…
どこか懐かしさを感じる映画だった。広島弁が使われていたから祖父母の方言と似ているから個人的に親近感が湧いて好きだった。
このシーンいらんやろって思う場面があったけどそれも味。
昔のカメラは定点だし、…
今回の小津安二郎のカメラって人物がカメラ側に来ることがないんだよね、だから僕らはどうしたって何かこの物語に隔たれた境界を感じる。この境界線を違和感として残しながら、人物を動かし、時間を積むことでコミ…
>>続きを読む上京した老夫婦を真に歓待したのは実の子らではなく戦死した次男の嫁だった、というふうに若い頃は捉えていたのだが。山村聰扮する長男を筆頭に彼ら兄弟も、多忙な中、彼らなりに出来る限りのもてなしをしていたで…
>>続きを読むずっと泣いてた。切ないんだけど、それでいてなぜか心地よかった。
長男や長女が忙しさを理由に、両親への対応が雑になっていたのが苦しかった。気を使わずに自然に接することと、雑に扱ってしまうことは全く別の…
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