チェロの優美な旋律に誘われて、淡々と物語は進む、誰の感情にも立ち入らずに。だからこそ、抗えない絶望感がひしひしと伝わってきた。怖い。人間の顔って、読み取れるようで読み取れないようで、それを作品として…
>>続きを読む「パルタザールどこへ行く」で描いているものと大体同じことが描かれているが悲惨さでいうとこちらの作品の方が勝る。
遊園地でのひと時の楽しみをムシェットが送るシーンでさえ、決してなくならない閉鎖感。それ…
ここらで作家性が完成されてきてますね。バルタザールの自由さの代わりに手にした不自由さで独自路線を進み始める。ブレッソンのシネマトグラフは映画を縛りプレイしてる感じ。陰鬱なので好きにはなれないけれどよ…
>>続きを読む少女ムシェットのおくる悲惨きわまりない人生を、無感情かつ即物的に描いたむちゃくちゃな作品。喜びも、救いも、目的もないなか、ただ生きるためだけに生きるムシェット。音楽も、セリフも、動きも、表情も、不要…
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ほぼサイレント映画ゆえの無味無臭な映像に、人間の汚い部分(背徳感、罪、欲深さ)がポッカリ浮き彫りになっていて、それが非常にセンセスティックだった。
同じフランス映画&風変わりな少女がヒロインであ…
貧困家庭に育ち、友達もおらず、病気の母親と赤ん坊の世話をしながら不幸に生きる少女の物語。なんの救いもないことと、少女に性的なものを感じさせるつくりに嫌悪感を覚えつつ、怖い物見たさで終いまで見てしまう…
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