このレビューはネタバレを含みます
胸にズシンと落ちてくる作品。
重苦しい静けさの中に響く音が映画をより印象付けているように思えた。垣間見える少女らしい無邪気さがより悲壮感を増幅させる。
生きる意味について考えさせられた。
辛い現実か…
救いがなく、切ない作品。
誇張した演技をなくし、徹底的に即物的な描写をしている。
そのためキャラクターの心情を観客が救い上げていく必要がある。
それが主人公ムシェットの、周囲に自分の気待ちを汲み取っ…
初ロベール・ブレッソン。
DVアル中の父、寝たきりの母と赤ん坊がいる貧しい家庭の少女ムシェットの物語。
おそらく誰にもすがることができずに生きてきたムシェットは与えられる慈悲にも少しも期待を持たな…
これぞブレッソン!痺れ倒した。
カットひとつひとつが丁寧で繊細でカットが切り替わる度に脳ミソぶん殴られる衝撃。
散りばめられたメタファーがモデル達の無表情に感情を与えるかのように物語を展開させ、目か…
徹底的に主人公を痛めつける理不尽な世界はダンサー・イン・ザ・ダークやパンズラビリンスを思い出すけど、救いのなさはその遥か上をいってると思った。事実はどうしようもなく冷酷でも、せめて映画なんだからメタ…
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