「みんな嫌いだ」と「うんざりよ」が、少女に残った心だった。
誰にも優しくされなくて、枷と圧力が生活を占める。
それらを全部放り投げるような性暴力を受け入れる場面と与えられた綺麗な洋服を汚す場面が、…
ロベール・ブレッソンの作品は未鑑賞なのが2本であり、ついにこの少女ムシェットを見ることができた。 本作はブレッソン最後のモノクロ映像という手法をとっている。 この鬱屈とした感じが、イング・マール・ベ…
>>続きを読むあまりにも唐突で意図されたPOP感
音楽も人々の動きも機敏で激しいゴーカートのシーンに、いきなり横っ面を引っ叩かれたような気持ちになる
唯一幸福的な描写であるのに
辛さを辛さとして表出させないけれ…
「いかなる動作も、われわれの内面を露呈させぬものはない(モンテーニュ)。しかし、動作がわれわれを露わにするのは、それが自動的な(意識の指令を受けない、故意でない)ものである場合だけだ」『シネマトグラ…
>>続きを読む小さい世界に突き放されている少女ムシェット。ブレッソンのいつもの突き放す演出によってもう見ているだけで辛い。家に帰れば病気で今にも死んでしまいそうな母と産まれたばかりの弟。下校中の同級生に泥を投げ付…
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