小津映画の中では、屈指の不思議映画。田中絹代があばずれを演じている。でも昼間は、タイピストで真面目なんだけどね。ピストル持ち出す絹代。真面目お姉さん水久保澄子の方がアバズレさせた方が良さそうと思った…
>>続きを読む裏社会に生きるボクサー崩れのヤクザ者と、昼と夜で違う顔を持つ情婦。ヤクザ者に憧れて身を持ち崩す子分と、そんな弟を心配する姉。清らかな彼女に己の生き方を悔いたヤクザ者と情婦は、真面目に生きる決心をした…
>>続きを読む冒頭のショット群かっこよすぎる歩く2人を上空からロングで捉えた次に、タイピストたちの画面を埋めるような数と音に、一気に緊張感が高まる。レコード会社の犬のデザイン的な配置や、田中絹代が銃を出すリズム感…
>>続きを読む小津のサイレント作品。
ホークスの「暗黒街の顔役」の翌年製作で、暗黒街の香りが漂うがやはり小津っぽい温かみ。
田中絹代がもう。童顔のようで時折おばあちゃん顔に見えたり、垢抜けない素朴さと貫禄が入…