白い空と黒い水面の対比、そして水面を滑る舟がこの映画を象徴する。水面の奥底に隠された秘密を暴くことは永遠に保留され続け、追跡劇という表面の運動が続く。海に落ちてもすぐに這い上がる香取。白い服から出て…
>>続きを読む1960年 モノクロ83分。香港・東京の「密航0ライン」という密輸ルートを追う、極東新聞の記者 香取(長門裕之)と日東新聞の記者 仁科(小高雄二)、香取はルートに食い込み 手段を選ばず取材 スクープ…
>>続きを読むまだ本領発揮前の鈴木清順作品であるが、どことなく片鱗が見られるのは面白い。
脚本は日活プログラムピクチャーそのもの。出来はいい方だが、それを超えるものではない。演出は的確で、鈴木清順だといわなければ…
塩田明彦が「香港映画には「底」がある」ということを書いていたが、これも香港が絡んでいてかつ豪華客船の「底」を映している。汚くて雑多でまさに「底」としか言いようがない。てか覚えてないだけで言及されてた…
>>続きを読む日夜競争を繰り広げる2人の男は偶然街中で出会い、連れの女と3人で食事に行かないかと声を掛けるが丁重に断られる。当然だ。極東新聞の香取(長門裕之)と日東新聞の仁科(小高雄二)は大学時代の親友ながら、…
>>続きを読むこちらも鈴木清順のプログラムピクチャー。決して正義じゃない長門裕之と、長門裕之の妹に恋する小高雄二の2人の新聞記者が、反発しながら麻薬や人身売買などの密航ラインを暴く物語。ともかくグレーなやり方で進…
>>続きを読む