"そりゃあお父さんだってね、今が一番いい時だとは思ってるよ。でもそれじゃいけないんだ"
"せっかく育てたもんを、やっちまうんだもんなぁ。あっけないもんだよ"
【STORY】
淡々と生きてきて、…
小津の静寂と日本の雰囲気はいつまでも漂う。
やはり何がこれを作るのかと言われると小津の独特な単一ショットの切り替えしと、その世界観を作り上げたローアングルからの広いショットであろう。
これは映画…
それについては「語らない」という経路を通してしか、語り得ないことがある。小津安二郎の作品を観るたびに、心と世界とが対峙したときに現れる、その境界線上に立つ人間の姿勢の美しさを僕は思うことになる。
…
建物の内装が和風でも洋風でも全部素敵。小物類のセットも隅々までオシャレ。昔の家具とか電化製品とか服装とか見られて楽しい。色が綺麗。画面がずっと美しい。
正直登場人物全員嫌いだ。別に悪人ばかり出てくる…
主人公はお嫁に行く路子ではなく、
1人残される
(実際には次男の和夫がいるのだが)
父・周平である。
それにより、周平と旧友の会話のシーンが
多い。
私は監督の描く女子トークが好きなので、
そこが…
小津作品では使い古されたテーマのようで、でも毎度新しい何かがあるなあと。
中学時代の教師、ひょうたんと呼ばれていた人の貧しさとか娘との関係が、本作では「こうなりたくない」という物語を進める原動力の…
何回見ただろう。10回は見ていないけれど。
今回見返してもこんなシーンあったかな?と思うところもあった。シーンごとに覚えているが、こういう順番だったか、と確認になった。
バーでマーチをかけて行進…
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