父ありきに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『父ありき』に投稿された感想・評価

4.0
セリフは1.2割程度しか聞き取れない、がここまで面白いのはすごい
父が息子を、息子が父を想う気持ちが繊細に表現されていて良かった

正直に言えば、吉田喜重の本作への評論の方が面白かった。とはいえ、静かな反復からなるドス黒い禍々しい出来事。それもまた人生というには、やっぱり何か黒さがある。笠智衆の何か人間的に隙のない雰囲気もちょっ…

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タイトル通り「父と子」の映画。これと言った起伏もドラマも無いのにずっと見ていられる。このまま静かに幕を閉じるのかと思っていたから最後の展開は驚いた。
釣りのシーンで二人の動きがシンクロするのがかわい…

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ルモ
3.1

優しくも厳格な父と優しい父想いの息子の話。終始平和な雰囲気が漂ってるので戦後の映画と思ってたのですが戦前の、それも1942年ですから戦争真っ只中の映画でした。
なるほど、それで息子がいきなり坊主にな…

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ss
3.9
父と子のお互いへの想いが最初から最後まで通じ合っていて、とても優しい人生の描き方が素敵だった。背中で語る父の存在が温かい。
今観てもずっしり心に響く作品。
3.8
父と息子で最初は完全に同期していた釣り竿の動きが、息子が動きを止めたことにより同期しなくなる。動きの同期とそこに差異を仕込むことが息子の変化を効果的に物語っている。
sky
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2人並んで釣りをするシーンが好き。
息子がお小遣いを父にあげるところがグッとくる。
4.0
母不在の父子関係。
父とは
甘えさせてくれ、息子の現状を示してくれ、将来の道しるべ
である。この3つを上手く体現している父が笠智衆。

#小津安二郎 監督作品「#父ありき」を観た。2人で暮らす小学の少年と父の親子愛の物語。観てて泣けてくる。父の故郷・信州に戻った2人だったが父は少年を寄宿舎に入れ、東京で仕事をすることになる。父に会い…

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小津は37年に「父ありき」の脚本を脱稿、5日後に赤紙が来る。そして4年後、時世に合ったものへと手を加えたのが本作。しかし戦時下の作品、戦後再公開版はかなり切除されているという。
ACTミニシアターにて

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