黒澤映画はどれも深みがあって好きなんだけど、それはおそらくヒューマニズムの面がしっかりとしているからであり、この映画はその象徴だと思う。
若い医者が養生所の赤ひげという医師や患者と接する中で成長し…
1965年作。黒澤の最後のモノクロ作品にして三船とのコンビ最終作。江戸時代が舞台の山本周五郎小説を映画化。黒澤は複数の長屋物語だった原作を大胆に脚色、療養所をめぐる群像劇にまとめ上げた。久しぶりに観…
>>続きを読む【モノクロでも赤色ひげに見えた時点で降参】
まだ観ていない黒澤作品を少しずつ観ているのだが、「ベスト5はこれで決まり!」と思ってたら後から観た作品がその間にランクインしてくる。黒澤作品の層の厚さに…
このレビューはネタバレを含みます
きゅ、休憩?となりました。(初体験)
白黒の画の魅せ方が抜群に良い。自室に収容したおとよの目元を照らす場面、目力は心に訴えかける。
ちょうぼうが床に伏せる場面は長回しで身が引き締まります。圧巻
井…
黒澤監督らしい力強い作品
小石川療養所の所長:赤ひげと呼ばれる腰の座った老医師(三船敏郎)と、そこに見習い医師として入ってきた血気盛んな保本(加山雄三)の師弟関係が築かれる過程に、患者たちの悲喜交…
黒澤明の映画を観る際には、僕はいつでもその明瞭なモニュメント(像)とモーメント(瞬間)の描き方を面白く思っており、この『赤ひげ』については、ほとんどモニュメント(像)だけで成立させた作品のように感じ…
>>続きを読む黒澤映画の中から一本お気に入りを選ぶのは無理難題だけど、今作はそれと言ってもいいかもしれない。
すごくシンプルな設定とストーリーの中で、色々なエピソードや人物を通して様々な感情を体験できた。泣きそう…
『無知と貧困さえなければ…』
黒澤明と三船敏郎のタッグでは、血みどろの男臭い映画の印象が強いが、赤ひげは現代にも通じるほどの人情ドラマで好みだった。
社会的弱者に暖かく、自身の物差しで人を判断せず…
はっきりとした短編集みたいな感じではないですが、いくつかのエピソードを合わせたような構成。いわゆる群像劇というやつ。
最初のエピソードからけっこうトリッキーな症例で引き込まれる。その後も、医療系の…
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