終戦後のドヤ街をパワフルに生き抜く女達の物語
女の園に負傷した男がたどり着き、生活を共にするに連れてそのコミュニティが崩れていく。という話は『白い肌の異常な夜』の様。
主人公たち娼婦のチーム…
戦後のパンパン達の、性を「生」に変え切り抜けていく様を、鮮やかな極彩色カラーでまさに絵巻の如く「見せつける」のが清順流。
木村威夫の美術により舞台(というより芝居小屋の趣)を映画の中で再構築する試み…
話自体が重厚でしっかりしているので見応えがある。
今作は、冒頭の行き倒れの死者を担架に乗せて運ぶショットとラストの橋の上からのショットが、どちらも上空から見下ろす画角になっていて印象に残る。
特殊な…
何度も映像化されている小説で本作は1964年のドラマ。あからさまなエロと肉欲がギラギラと表現された高度成長期の作品。
舞台は戦後の焼け跡だけど、お祭り騒ぎみたいな誇張が架空世界のようにも見える。暴力…
1964年。
東京オリンピックの年に公開された作品。
野川由美子の目力が凄まじい。
登場シーンはおどおどしてるもんぺ姿のさえない娘姿なんだけど、パンパンのグループに入ってからはまるで人が変わったよ…
翻弄されつつも
どこか笑えて
最後には泣かせる
野川由美子すごい。
舞台セットがすごい。
絶妙なチープさが
戦後日本の隷属気質を表していた。
カメラワークもすごい。
堕落し切れないことは
本当…
野生の人間を見ているようだった。
食うか食われるかの中を生きてる人たちには、ルールなんかなくって、当時の東京の人にここまでパワフルだったのだろうか。
彼女たちが持ってるルールなんか全然筋通って…
オープニングで映し出される、闇市の雑踏を歩く、絣のもんぺ姿の野川由美子の癖っ毛のお下げが、まるで生きている様です。野性的なオーラを放ちつつも、セーラー服姿の女学生のような雰囲気ですが、18歳という設…
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