【見続ける涯に火が…】
100歳間近の老人監督・新藤兼人による映画作家としての一代総括。豊川悦治と大竹しのぶが戦争の時代を生き抜きこの世の不条理に抗い続ける『裸の島』のセルフリメーク的な作品なのか…
新藤兼人監督が98才で撮り上げた遺作。
戦闘シーンを一切描写せずに、
戦争の愚かさを剥き出しに曝け出しており、
戦争の時代を生き抜いた魂が刻まれている。
セリフは決して多くないが、
1つ1つのシ…
このレビューはネタバレを含みます
新藤兼人監督の遺作となった今作。何と撮影当時の監督は98歳で、DVD特典の撮影日誌では疲労困憊しながらも作品に向かう監督の力強い眼差しが印象的に映し出されていた。
監督自身が戦地に赴いた体験を持つた…
戦時中、理不尽なことを噛み潰すように飲み込みながら生きる女性の姿。時々噴出するかのように表現される怒りと悲しみ。
感情が語られることはなく、淡々と話は進行していくのに、こんなにも感情の動きがダイレ…
ネタバレあり
ブラジル行きでハッピーエンドかと思ったら、そこから一ひねりあり。
新藤監督、最後の映画ということで興味深く拝見。
ストーリーは太平洋戦争で夫二人を立て続けに亡くした…
『一枚のハガキ』2011
100歳で亡くなった新藤兼人監督が99歳で撮った遺作。
戦争末期に100名の中年兵士が召集された。松山啓太ら兵士100名たちは上官のくじ引きで赴任先が決まる。くじ引きが…
太平洋戦争末期、中年兵士100名がくじで赴任先を決められる。フィリピンに行くことが決まり命はないと悟った男はハガキを読んだことを妻に伝えてほしいと一枚のハガキを戦友に託す。
戦争がいかに人の人…
プランダス