泥の河の作品情報・感想・評価・動画配信

『泥の河』に投稿された感想・評価

Aika
4.2

戦後の匂いが残る昭和31年の大阪。

9歳の信雄は泥の河に浮かぶ船宿に住む姉弟と知り合い友達となる。

子供の友情に大人の事情は挟んではいけない。
始めからこの3人の友情は成立しなかったとは言いたく…

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mor
4.1
このレビューはネタバレを含みます
戦後11年経った大阪。
戦争から帰ってからどこかにわだかまりを持った男、訳あり家族、少年少女の物語 主人公は宮本輝自身がモデルのようです
ずっと臭そう、。最早戦後ではないの新聞記事とのギャップにヒリヒリする。銀子ちゃんのやけに"大人の女"っぽい姿は予後が悪くつらい。
tttttk
-

「子供の視点を通して描くことで、自身の実人生と照らし合わせて考察することができるのである」というような一文を、原作の解説文かなにかで読んだことを思い出した。

好きで生まれたわけじゃない、は大人にし…

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eg
4.5
このレビューはネタバレを含みます

戦後10年の大阪、川沿いでうどん屋を営む家の子供と船に暮らす姉弟との出会いと別れ。

戦争の生々しい記憶は子供たちの生活や唄の中に溶け込み影響を残していく。
子供は誰の子でもない、という言葉が全体を…

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あまりに圧倒されてしまって今まだ動けない。鼻の奥がずっと酸っぱい

我が時代、我が生まれ故郷のノスタルジアに感慨深いものがある宮本輝原作、小栗康平監督の下町人情映画の傑作。河岸のうどん屋できんつばを焼く父板倉晋平田村高廣と働き者母貞子藤田弓子共、私の両親の雰囲気そっ…

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ロミ
-

終戦から約10年後の大阪/中之島の河ぞいを舞台とした、9歳の主人公が日常の中で垣間見る[死]と[性]についてのある夏の物語。

簡潔な筆致の原作に対して大人側のウェットな感情が追加された感のある映画…

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こんな切なすぎる名作があるとは。喧嘩したんやない、が真実すぎた。
4.5
子どもたちが発する一つ一つの混じり気のない言葉が、最後まで響き続けているような、沈殿していくような重さがあった。

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