時代のしがらみに挑む素晴らしいお話なので高評価したいんだけども、いかんせんペースがダラダラで集中しづらく結構ゾーンアウトしてしまった。初サタジット・レイで、他作品も非常に楽しみではある。小津っぽい節…
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チャルラータを演じたマドビ・ムカージーは表情で観客の心を掴める女優だと思った。
というのもこの映画でチャルラータはあまり言葉で思っていることを伝えようとしないのだが、彼女の表情や仕草がとても饒舌なの…
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力強い作品だった。何不自由ない生活で、飼い猫のように窓から通りをのぞいたり、小説を読んだり、暇を持て余しながら戯れの日々。夫からも疎外され、好奇心に満ちた彼女の眼差しも誰にも知られることのない疎外さ…
>>続きを読む【充実したインド映画】
インド映画界の巨匠であるサタジット・レイ監督のデビュー60周年を記念してデジタル・リマスター版が作られた。
時代は1880年のカルカッタ。つまりまだインドが英国の植民地だ…
「オプー三部作」は一通り観ていたインド映画の巨匠サタジット・レイの作品だが、ストーリーの美しさと切なさそして描き方の奥ゆかしさという点を加味すると、この作品も彼の最高傑作の一つとみなしてよいのかもし…
>>続きを読むフランス映画のようでした。
白黒だけど映る画は隅々までロマンチックでガーリー。
身につけてる装飾や部屋、ランプも人々も。品があって惹きつけられました。
流石サタジット・レイ監督様様。
古臭さを微塵も…
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双眼鏡を効果的に用いるなど、機械的ではない考え抜かれたカメラワークが圧倒的に良い。色がないからといって退屈させず、白黒映画の可能性を感じさせてくれる。
終盤、風で扉が開くと同時にチャルラータが泣き出…
終始室内劇に徹したポエミーな作品で前作のビッグ・シティに続き女性性の解放というテーマを掲げている。女性は基本的に家にいるものという通念、そこに思いがけない出会いと久しく感じていなかった新鮮な喜びが淡…
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