永山則夫の連続射殺事件に材を取っているが、則夫の生い立ち、家庭環境から、上京後の則夫の暮らし。職を失い、残ったのは拳銃だけ、というプロセスに説得力がある。新藤兼人の脚本(ほか2名)が、どこまでフィク…
>>続きを読む「裸の十九才」について、
“僕がいま、撮りたいのは、ようしゅるに、『イージーライダー』じゃからね。ま、僕の映画にはバタンコ(バイク)は出てこんけどねえ”by.新藤兼人
↑なるほどです。御大、参…
格差は、ある。踏みつけられてきた。だから、踏み返した。それが罪というなら、どうすれば彼らは救われるのか。安倍元総理の事件が起きた今、観ることができてよかった。
何事も長続きせず、嘘を塗り重ね、異常が…
呪われた土地で生まれ、断ち切ろうともがくも、その呪いは付きまとう。
彼のせいではない、どうしようもない貧しさ。
父親とは違う人間でいたいのに、定職につかずどこかに身を置くわけでもなく、嫌いな自分の…
ピストルの、バネ仕掛けのおもちゃみたいな乾いた発射音に驚く
姉の精神が破壊されてしまうまでのむごたらしさ
地方の集団就職の若者に夢だけは見させておきながら、彼らを使い捨てて成り立つ高度経済成長の…
都会に馴染めない主人公の凄惨な過去。様々な要素が複合的に絡み合い、やがて凶行へと駆り立てる。
観終わる頃には、もはや「頭のおかしい馬鹿の凶行」と吐き捨てられないだろう。
主人公の回想シーンで、眼の前…