小津作品のダルさがよくない感じに出ている しかし、この作品の稲子さまを一度観てしまえば、沈鬱な顔で喫煙しつつビールを一気飲みせずにはいられない
自分の放った言葉がそっくりそのまま母親の口から出てくる…
「母殺し」に失敗した娘が死ぬ話、と見せかけて実際には有馬稲子は母の呪縛なんかではなく小津の非常に保守的な家族観からはみ出したが故に彼に殺されてしまったのだと思う。というわけで母娘とか引き揚げとか中絶…
>>続きを読む「家-族」の中で他人であるかもしれないことはただの思いこみでしかなくても耐えられず死んでしまうような、そういうこと。しかしセリフがどこのロマンポルノやねんっていうくらいちょいちょい露骨なのはいったい…
>>続きを読む特異な作家性は、気に入ればいくつもの他の作品を見たくなるが、気に入らなければ他の作品はどれも楽しめくなる。
私にとっての小津安二郎とは残念ながら後者に属している。面白い作品はあるし、構図は美しいと…
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