ぐっと目を惹くポスターの有馬さんのビジュアルからどうしても鑑賞したかった作品のひとつ。思っていたよりも、うんと重いストーリーだった。そしてうとうとしてしまったので改めて観る必要はあるが、小津作品は後…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
このレビューはネタバレを含みます
小津作品は「母親の不在」を前提とした家庭を描くことが多いが、今作は不在のはずの母親が姿を見せる点で特異だった。
今作が今までになく陰惨なのは、それによるところが大きいのではないかと思う。
小津は…
小津安二郎作品では珍しく、ちょっと不良(ずべ公)な女性が主人公。この明子がまた、終始不機嫌顔で映画のトーンを重くしてる。(遺影までふくれっ面)
スカーフを頭に巻く明子、マスクをする孝子、モノクロ以…
今までみた小津の中で一番良かったのは有馬稲子のビジュ良すぎたからか、慣れてきたからか
全体的には暗い話なんだけど、たまに脳天気に流れるBGMと、バーや食堂のシーンに感じられる暮らしがだいぶ良かった。…
有馬稲子のジャケ写に胸を撃たれて鑑賞。小津映画とは思えないほどに絶望に包まれた世界。ここまでに救いのすくない作品は、彼にしては珍しいと思った。心構えをしていなかっただけに、だいぶ落ち込んだ。そうね、…
>>続きを読む