暗い。小津映画はこれで5作目くらいですが、ダントツで暗い。そしてこれは野暮と思いつつ、やはり、長い。あと20分は短くしなければ。
とはいえ、同じ場所は執拗なほど同じ構図で撮られ、シークエンスとシー…
とにかく不穏。冒頭粂子のお店で笠さんは春男と志摩半島で心中の話。節子と信欣三の夫婦は一度も同じ画面に収まらないほど冷え切った関係。外は雪。翻訳で食い繋ぐ欣三は『宗方姉妹』の冷たいインテリ山村聰と重な…
>>続きを読む何だか不思議な映画だった。最初はよくある導入だったが、だんだん雲行きが怪しくなり、室内の独特なライティングのおかげかサスペンス映画のような雰囲気だった。
登場人物の行き場のなさとローアングルで撮影さ…
銀行勤めの男とその2人の娘の話。
家族に言えない秘密があったり、些細なことで警察に保護されたり、母親かもしれない人に会ったり。140分の濃密なドラマだった。そして。嗚呼。そこに着地するのかい。ちょ…
親子の暗い絆がテーマです。
時代背景もありますが、家族という不可分の繋がりを「血縁の呪い」のように、個人に付き纏うものとして描かれます。
現代でこそ血縁関係の力は昔ほど強くないものの、公開当時は分か…
このレビューはネタバレを含みます
パートナーに問題を抱えた家族(父と娘2人)が、母親との再会、次女の死を乗り越えてそれぞれこ生活にかえっていく話。
捨てた家族に未練を残した母親、次女の堕胎と事故死となかなか重い。周囲の人間もひねく…
やっぱりオズは良いなー。
話は全然ほのぼの系では無いんだけど、なんかのんびりというか、しみじみとみれる。
言葉使いは特に印象残る、はっきりと思った事を言うし、びっくりするような辛辣な事も言う。時代…
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