世話焼き
いつまでも一緒とは限らない姉弟。
仕事ばかりの無骨な父とリウマチを患った継母。
二人の世界を築くしかなかった姉弟。
製作された1960年。当時にこの作品を観ていたらどんな感動に溺れたんだ…
この胸のね、ここが腐ってるんだよ僕は。
ほら、聞こえるだろ。こうやって叩いてみると、いかにも空洞という音がするだろ。
【感想】
主人公は姉げんでありながら物語の中心は常に弟碧郎にあり、それは本作の…
4Kデジタル修復版を、実家の4Kテレビで。
タイトルバックまでの、げんが碧郎に傘を渡そうとするシーンだけで「銀残し」の価値が、この作品の主題との共鳴がよく分かる。
画面のくすみと影の深さは、特に室内…
市川崑監督の観る
無口な父と手足のリウマチで
後妻のクリスチャンの母。
寂しさからか遊び放題の弟の
唯一の理解者は姉だが
脚本 水木洋子 原作 幸田文
何度も観てるがまた
幸田文の自伝小説の映…
幸田文の自伝的小説を市川崑が映画化。
銀残しというのは、現像で銀を処理する工程をあえて省くことにより、彩度が低く、コントラストの強い映像にすることだそう。「セブン」の世界だが、映画の元祖はこの宮川…