このレビューはネタバレを含みます
「キャベツを剥いたら芯が出る
玉ねぎを剥いたら何が出る」
陰鬱な性格を気にした養父に「笑う会」に通わされる俊一が、その答えがわかった時、初めて心から笑えた。
と、幸せな時間は束の間、ナナミを差し出…
<メモ>
寺山修司脚本、羽仁進監督で、社会からはじき出されかけながら、必死にもがいて生きようとしている若者の恋を描く
恋といっても、甘い恋じゃない
大人や社会の汚さに翻弄されながら、唯一温かさを見い…
ラブ&ポップ昭和童貞地獄篇といったところか……
生い立ちやトラウマのせいで社会に馴染めず恋愛もままならない、鬱屈で歪んでしまった青春拗らせ系にはどうしても弱い。
青い なんて言葉じゃ片付けられない青…
映画において「観念」「美学」「身体性」はそれぞれ別の項目だと感じるが、観念と美学を追求しすぎると身体性は疎かになる。
たとえば松本俊夫は観念の作家で、吉田喜重は美学の作家だが、両者ともに役者を自身の…
もしかしたら寺山監督作よりも好きかもしれない。ATG監修の羽仁進の作品だけれど、寺山の作品と言われて観せられたらそう思うだろうようなものだし、寺山が撮影にも関わったかは知らないが、"書を捨てよ...…
>>続きを読む良くも悪くも60年代のATGの典型って感じの作品で、かなり好みってわけではなかったけれども昨今の日本映画よりこの時代のものの雰囲気が好きだなと改めて思った。
語り口は後に寺山修司が監督する映画のま…
寺山修司脚本、松竹ヌーヴェルヴァーグの前進ともとれる映画運動集団“シネマ57”の立役者・羽仁進が監督したATG配給作品。
ちなみに本作がATG最大のヒット作だとか。
「キャベツをむいたら芯が出る…
寺山と羽仁進なんてひとつも文句は無い
しかもジャケは宇野亜喜良
セクシャリティ溢れる初恋とトラウマ、今じゃ児童ポルノに値する内容と、それの危なっかしさに反比例するように大胆なヌードモデルナナミが清々…