君よ憤怒の河を渉れの作品情報・感想・評価 - 12ページ目

「君よ憤怒の河を渉れ」に投稿された感想・評価

濡れ衣を着せられた検事が無実を証明するために逃避行を繰り広げるサスペンス&アクション映画。突っ込み所が多いが娯楽映画としてはご愛嬌。ただ許しがたいのは、サスペンス映画の見せどころである危機がせまるたびに流れるBGM 。これが能天気でコミカル。しかも何度なく同じ曲が流れるので3回目あたりからはどうでもよくなる。
humanee

humaneeの感想・評価

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文化大革命(66-76年)頃の中国で流行ったのも納得。

70年代の東京が知れていい。
酒を飲みながら、画面に向かって激しくツッコミながら見るのが楽しい映画。シリアスな場面での謎の明るい音楽(しかもリフレイン)、着ぐるみの熊(凶暴)、新宿の馬疾走(脈絡なし)、等々、とにかくツッコミどころが多いが、健さんのシリアスな演技で無理やりまとめている(まとまっていない)。謎展開の連続と無理やりな演出に、デリーで見たインド映画アグニパスを思い出した。
内容はハリウッドレベル!演者の熱量の高さは今の日本映画にはないですね。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.5
中国では8億人が観たそうな。開始20分での期待値と緊張感もそこそこに、その後はキューピー3分クッキングとエビスビールを混ぜたような陽気なミュージックや、B級ホラーのそれを思わせるチープなシンセ音などをバックに(というか、全体的に音楽がひたすらミスマッチ)、熊しゃんやお馬しゃん、ゴリラみたいな原田芳雄しゃんと戯れる移動動物園のような趣に。俳優陣が濃いーのなんのって。池部の良ちゃんかっこいい。だいぶトンデモ映画感が強い仕立てになっておりますが、そんな時代もあったねと、いつか話せる日が来るわ、です。飽きずに「いやいやいやいや(笑)」と2時間ツッコミを入れ続けられるアミューズメント感。これはお酒のお供にももってこいなのではないでしょうか。観て損は…人によりけりでしょう。
あつ吉

あつ吉の感想・評価

4.1
こりゃトンデモねー名作だわ。池部良ほか脇を固めるキャストも豪華すぎてスゴいわー。
タイトルは大仰だが、変な音楽のせいでコントみたいになっとるよ。
Makoto55

Makoto55の感想・評価

3.0
馬で新宿を疾走するシーン等、あり得ないシチュエーションはあるものの、楽しめます。
何かのテレビ番組で健さんがこの作品によって‘ヒーロー’として中国で敬われているというエピソードを聞き込み興味を抱いていた作品。今回WOWOWの放映での鑑賞でした。

何方かのレビュアーさんも書かれていましたが、確かに日本版‘逃亡者’の様な展開でした。
検事である主人公が無実の罪を着せられ困難に立ち向かいながら真実を暴いていくと云うストーリーでした。

描き方が私にはハリウッドを意識する想いが強すぎる様に感じました。特に中野良子さん演じるヒロインの存在がそれを強く感じてしまう私でした。

それにBGMが如何にもB級に感じてしまうのが残念。テーマ音楽が良かっただけに尚更に思います。
能戸淳

能戸淳の感想・評価

5.0
高倉健さん、原田芳雄さん、中野良子さんが三人が織りなすこの映画、公開から40年近くで未だに賛否両論あるけど、僕はとても良かったな!

ストーリーは、東京地検の検事演じる健さんは、何者かによって強盗強姦容疑をかけられ逮捕される。
健さんは上手く刑務所を逃げ出し、自分をハメたと思われる人物を探し出し無実を証明すべく警察に執拗に追われつつ北海道に向かう・・・って感じ。

まずこの映画スゴイのが今の時代でも(だからこそ)なかなか出せないスケール感だ。
北海道では日高を中心とした原野と山中、そしてそこから何とセスナ機で脱出(飛行経験は無い!)して東北地方を飛び大洗沖の海に不時着、そこから新潟・長野方面を経由して大月の山中、横田基地(たぶん)周辺、また東京へとハナシの舞台はめまぐるしく変化する。
まさに、海へ山へ、実写版スーパーマリオ!?

そして演出もすごい。
再び東京に戻って警察に追われる際には、どういうわけか多くの馬が新宿を駆け抜けて(それを指揮するのは日高の牧場主の娘役の中野良子さん!)追手をかわしたり。
また、健さんが統合失調症の患者のふりをして精神病院の隔離病棟に入るなんてのは今の時代は描くことが出来ないのではないだろうか。

また、今の時代の映画では忘れ去られたような極限状態であるからこそ生まれる(追手の刑事原田芳雄さんとの)友情と(日高の牧場主の中野良子さんとの)愛。

さらに名言も。
「男にはね、死に向かって飛ぶことが必要な時もあるんだ。杜丘くんは今賭けているんだ」(大滝秀治さん演じる牧場主)。
そして、
「僕はこの賭けをやらなければ、生きている意味がないんだ」(健さん)。
・・・はぁ、僕が「生きている意味が無い」なんて言葉を最後に吐いたのは10年前だ。ずいぶん飼いならされた豚になったものだ・・・。

ラストの、健さんと中野良子さんの交わす言葉(「終ったの?」「いや、終わりはないよ」「一緒に行ってもいい?」)と、一緒に歩いて行くシーン(健さん無言で中野良子さんの方を抱いて歩き出す)もいい。

そんないいことづくめの映画の中で、ちょいと残念なのは、場面が転換する時にかかるリゾート感溢れる良くわからないBGM。これはいただけない。

でもそれを差し引いても、僕が2015年に観た映画の中で1番、中国では8億人を観たという日本の映画で一番の作品だったというが、それも納得、2時間半の長丁場はあっという間に過ぎる快作だった!