あら、劇伴ゼロ?まったく気付かなかった、匠の技だ…。
メキシコ時代のブニュエル作品はお初かな?大衆的な顔をしながら、舞台的な絵がずっと続くからおもしろい。スイパラで焼きそばを食べるようなちょっとした…
ルイス・ブニュエル監督『この庭に死す』(1965)
窮地に立たされた剥き出しの人間たちーそこで、試される倫理や信仰(隣人愛/対話による和解)、炙り出された儚き恋情ー
神父の描かれ方が素晴らしかっ…
炭鉱夫たちの武装蜂起が主題かと思いきや、むしろ反動的な奴らが追われて自滅することになるのが面白い。全員が大なり小なり邪悪なのに、なぜかメロドラマが始まってしまうところも面白い。
ところで「起源的世界…
ブニュエル作品の恋愛描写はいつも唐突でドライ。
初期と晩年のビジュアル的なシュルレアリスム要素は少なめだが、突き詰めていくとこうやってゴロゴロと転がるように絶望と極限が展開していくことは生きている…
墜落してから織りなす人間模様はほんと豊かで楽しいし、完全にスイッチが入ってしまったシャルル・ヴァネルや立ち位置が逆転するミシェル・ピコリとジョルジュ・マルシャル、着飾ったシモーヌ・シニョレとミシェル…
>>続きを読むわたしこれすき!パーティーを紹介するぜ!罪を被せられた余所者ならず者、金がほしいだけなのに巻き込まれた娼婦の姉ちゃん、姉ちゃんと結婚したいだけなのに罪を被せられた良いじいちゃん、喋れないけど逞しいじ…
>>続きを読む蜘蛛の巣みたいに大袈裟に枝に絡まる娘の髪の毛、あっという間に大蛇にたかる大量の蟻、焚き火にされる聖書のページや凱旋門のポストカード、60人分の弔いで聖書に挟まる蟻、親父が捨てるダイヤモンド。庭のなか…
>>続きを読む権力により捻じ曲げられる真実と善悪。「持たない」上での関係性を浮き彫りにするジャングルという舞台と「持っている」ことにより面に出てくるもの。その2つの対比。どちらが人の本性なのか。
本作は物質的豊…
このレビューはネタバレを含みます
ジャングルで極限状態のサバイバル。
「なんじゃこいつ」と思ったキャラが、きっちりいいタイミングで死んでくれるのが嬉しいポイント。
中でも神父が最高に腹立つ。こいつのしょうもない偽善のために全員死にか…
Mort en ce jardin : © 1956 Les Grands Films Classiques – STUDIOCANAL