イングマール・ベルイマンの映画を何作かみて感じ取った印象のひとつに親子関係の描写がどうしてこんなにリアルに描けるんだろうと思っていて、この作品はそれが全面に出ていたと思う。たぶん刺さる人にはすごく刺…
>>続きを読む覗き込む眼差しは自分を見ていたの?それとも救い?抑圧されたエニーの分身、母性に対する嫌悪のような精神病患者マリア。トーマスの中に見つけた父性と愛情、もしかしたらその愛情は危うい倒錯したものなのかも。…
>>続きを読むスローだな。
忍耐力を要する。
「子どものように暗闇で叫ぶのを我慢してる。助けが来なければ恐怖が増すから、泣き声を押し殺して孤独に耐えるの」
暗闇の中で全身赤の衣装は、マッチ売りの少女なのかダン…
エニーの「私は孤独を知ってる、彼らも孤独の中で勇敢に闘ってる。‥」と精神の病についての言葉が心に響いた。
彼女の心の回復が少し唐突に感じられるのは、縮小版だからなんですね。
過去の心の傷に遡り感情を…
前年のテレビドラマ『ある結婚の風景』のリヴ・ウルマンとエルランド・ヨセフソンが再びコンビを組んだ作品。
女性精神科医のイェニーは、自身の患者マリヤが病んだまま快復する見込みがないことから、無力感に…
とても怖い映画でした。好きなんですけどね、こういうの。
冒頭の患者さんの強烈な狂い具合から始まり…無言でこちらを見つめる老婆の幻、
とある出来事で過去の辛い記憶が蘇り精神崩壊していく精神科医。子供返…
<過去のトラウマに壊れゆく女>
精神科医のエニーは、治療が進まない患者に無力さを感じ、夫や娘を心から愛せない孤独な自分に苦悩し、徐々に精神のバランスを崩していく。やがて、自分の過去と対峙し、事故死…
ちょっと難しい映画だったが退屈はしなかった。
自分の頭を整理するためにまとめてみると:
主人公エニーは、ずっと、死が怖い、死が愛を奪っていくというトラウマを持っていた。しかもそれが原因で不感症だっ…