怖いというより飄々とした顔立ちの、マヌケで可愛いドラキュラであった。手塚治虫の『ドン・ドラキュラ』並に笑えるサイレント映画の佳作。ドイツ表現主義の元祖・F.W.ムルナウによる古典的ホラー。
これは…
ベラ・ルゴシが演じた「魔人ドラキュラ」よりこの「吸血鬼ノスフェラトゥ」の方がより「怪奇」を感じさせる。
「魔人ドラキュラ」の方のビジュアルは若干の胡散臭さ(それもまた味)があったけれど「吸血鬼ノスフ…
ムルナウ監督はマクス・シュレックという俳優を見つけたことで、既に作品の成功を確信しただろう。自ら棺桶を担いで移動する吸血鬼の「お引越し」には笑った。それにしてもヘルシング教授の見せ場が無いよ!!
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ドイツの表現主義を代表するF. W. ムルナウ監督サイレント作品…。
今から100年前に製作された映画史に名高い、最古の吸血鬼モノ…。
原作はブラム・ストーカーの『ドラキュラ』…しかし彼の遺族の…
『ライトハウス』でもオマージュのシーンが登場するほど、影の描写が非常に印象的。たかが影なのにすごく恐ろしい。
『サイコ』の鳥の剥製の影が大きくなってノーマンの影と同化していくシーンなんかを見ると、…
ボローニャ市立チネテーカで復元した作品。染色版96分。
歴史的に価値ある作品。
ほり深くメークし長い爪長い衣装で現れる、ノスフェラトゥの恐ろしいこと。
百年以上経った今観ても、気味の悪いシーンの見…
おそらく当時では革新的であったであろう不気味な画作り。このあたりで初めて吸血鬼が映画として描かれているそうだが、この頃はコウモリや血液といったモチーフとはあまり結びつかないことは興味深い。ヴァンパイ…
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