引き裂かれたカーテンのネタバレレビュー・内容・結末

「引き裂かれたカーテン」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ヒッチコック監督にしては少々緩いストーリーだと思いました。詰めが甘いというか笑笑 多分最後の一連の追いかけっこが最初にあってそこからつくった映画なんだろうなとは思いました。でも軽めの追いかけっこストーリーだと思えばふつうに楽しめました。

まず、ふつう序盤の東ドイツに疑われてるという流れの中で監視役が訝しんで近づいてきたら大抵は上手く誤魔化せるかどうかという緊迫の流れになりそうですがこの映画で面白いのがすぐ嘘がばれてしょうがないから監視役の人を殺してしまうという流れになることだと思いました。これは少し予想外というかヒッチコック監督の裏切りなのかな、と笑笑 そしてそれがタイムリミットの役割を果たすようになり、緊迫感を担う要素へと転化していくのは面白かったです。

またバスのシーンは最高でした。ずっと写すのではなく交互に写す中でその距離感が縮まっているのはやはり怖いです笑笑 人間どうしても見えているところより見えてないところに怖さを感じますからいつのまにか縮まっているというのはドキドキしますね!笑笑 しかも、主人公たちついてなさすぎっていうくらい次から次へと障害がでてくるのはヒッチコック監督らしいらいやらしさでしたね笑笑

バレエ団の女の人はほんとに序盤から入れられた伏線でしたね笑 いや〜ほんと小ネタが多くて楽しむところを多く作ってくれるなと笑笑

しかし一方で、東ドイツに入国してすぐ疑われてるなかで仲間の諜報員と接触して身元が監視役にバレるポールニューマンには、そりゃ入国後すぐ会ったらそうなるだろと思ってしまいました。せめて一週間くらい待てばどこかでチャンスあったかもしれないなのにと。

また劇場から逃げる終盤のシーンは、東ドイツで周りがドイツ人なのにもかかわらずなぜfireという英語であそこまでの混乱状態がつくりだせるのかと少し無理を感じました。

しかし、全体的に筋はわかりやすく演出も楽しいので面白い映画だと思いました。
冒頭ノルウェーから始まるヒッチコック映画も珍しい。 
この作品、米ソ冷戦時代のスパイを描いた映画だが、冷戦が崩れた現在観ても、結構楽しめる。(でも、ヒッチコック作品としては、イマイチ感あるが…) 

アームストロング教授(ポール・ニューマン)とサラ(ジュリー・アンドリュース)が恋人同士であることが、最初に描かれる。 

★ヒッチコック登場シーン → ホテルのロビーで子供を抱っこして座っている。 

本屋でアームストロングが買った本を開けてみると、本に暗号のような書き込みがあり、「πと接触せよ」との指令。 
そして、アームストロングは、ストックホルムから東ベルリンへ飛ぶが、恋人サラに察知されて同じ飛行機で付いて来てしまう。 
サラは「東ベルリン?鉄のカーテンの?」との疑問を抱えている。 

そして、東ベルリンに到着すると、グロメクという男に尾行されるアームストロングであるが、博物館で尾行を振り払って「πなる男」に会うが、何故かグロメクがそこに現れる。 
このグロメクが「何故、πの場所が分かったのか?」は疑問のまま。モヤモヤ感あり。 

リント教授から数式を引き出して憶えたアームストロングは、スパイすることに成功したが、追手に追われるハメになる。 
リント教授の元から、自転車乗って逃げて、偽物の乗合いバスで逃げるが検問があったり追剥にあったりしながら逃げる。真後ろには本物の乗合いバスが迫る。バスから逃げて、郵便局のアルバートなる男のところへ行き、劇場に向って観劇のタイミングで逃げる手はずとなっていたが、四方を追手に囲まれる。アームストロングの「Fire!」(火事だ!)の発声で混乱する劇場から逃げて、船に乗り…… 
このあたりはヒッチコックらしい作風であり、ドキドキ楽しめる展開である。 


ヒッチコック映画の場合は、どうしても全盛期の傑作群と比べてしまうので、この作品はやや見劣りはするものの、まずまずの作品だとは思っている。
認識におけるボタンの掛け違い的な仕掛けが結局はサブストーリー的なメロドラマ性にしか機能していないだとか、機密情報を天才学者から引き出す為の手法が「相手を怒らせる」という驚きのチージー具合だとか、え?これマジ?な感じは正直スゲーあるワケでこのカーテンはまあ色々と引き裂かれてると思う。
だけど東ベルリン行きの機内におけるカメラワークにはやっぱりアガるものがあるし、静寂を要請される状況において家庭的な等身大のブリコラージュ感がマッチする室内のアクションシーンは好きだし、何と言ってもイチイチ盛り上がる臨時バスは最高じゃあないですか。なにあのバス。MOODYZとかSODのバスツアーの次に乗ってみたいヤツだと僕はそう思いました。
ポールとジュリーの見目麗しきカップルに釣られて観た。
スパイものサスペンスドラマだったがなんだか中途半端。それは主人公のスパイ活動に信念がないから。スパイ活動には信念などいらぬだろうが、なぜ彼がこれほどの危険を冒し犠牲を出してまでやらねばならないのかが分からない。
自覚に乏しく、他力本願で、レジスタンスたちが彼に協力する理由が見えない。
ラストで活躍するプリマドンナが象徴するように「東側はとにかく悪」みたいな前提がこのドラマを支えているようだが、今となってはそんな理由ありえないことを皆知っている。
晩年の作品だからか、全くリズムがなく全体がたるんでいた。やたらとヒロインのアップが多かったり、単調な印象だった。
ウェスアンダーソン監督がグランドブダペストホテルがそのままやったと言ってた美術館での逃走シーンが1番の見所。不自然なのに面白い。
冷戦時代のドイツ。東ベルリンへ亡命しようとする主人公。怪しんで追いかける婚約者。主人公の正体は途中まで分からないが、裏の裏をかいていくスタイル、まんまと騙される。
単なる亡命と思われた原子物理学者の主人公は、新しいミサイル設計に必要な東側の情報を盗み出す為に送り込まれたスパイだったのだ!
スパイとしては三流で、尾行に気付かず追っ手にばれて殺さざるを得なくなるとかもありつつ、情報を得た後に逃げ出すシーンはとてもスマートとはいえないが、そこが逆に緊迫感を持たせており良い。婚約者もその緊迫感を効果的に増幅している。
本物のバスに追い付かれた所で、おばあちゃん、早く!と思ってしまう事必至。
見どころも多めで、映画館で囲まれた時の火事だ!とかラストのバスケットのそこでも裏をかくのかっていうユーモラスさが良い。

歴史背景のある映画はどうしてもシリアスになりがちだが、シリアスから上手く脱却出来ていると思う。