都会のひと部屋の作品情報・感想・評価

「都会のひと部屋」に投稿された感想・評価

ストに参加する男は家賃を滞納していて、大家のブルジョワババアとうまくいっていない
という導入は、罪と罰的なことなのか?と一瞬期待をするほどなんだけど、蓋を開けてみると罪と罰どころか政治も格差も味付けに用意されただけで、ただのピンク映画だった、、
東京でのこれまでの上映機会でタイミング合わず、初の横浜・ジャックアンドベティに遠征で鑑賞

ドゥミはロシュフォール、シェルブールは映画の数をこなしていない大学の頃から好きで、特にロシュフォールは生涯ベスト級
後年、徐々に観たものでは天使の入江はかなり好き、ローラはまぁまぁ、ロバと王女、ハメルンは微妙…という遍歴であるが

1982年作にしてシェルブール/ロシュフォール同様の全編歌唱ミュージカルということで期待しつつも、後年作の微妙さに期待低めで望んだが、マジかという凄さにボロボロ涙がこぼれた…

とはいえ終盤〜ラストはこれでいいのかというあまりの安直さは否めなかったが(のでロシュフォール並みの評価とはいかない)にしてもここまでの音楽的可能性の開拓が為されていたのかという感慨は十分

ミシェル・コロンビエはジャコパス参加のソロアルバム含め、特に色々聴いているわけではなく劇伴それもミュージカルでは果たしてどんな感じだろうと予想つかなかったが、ルグランとは異なり、シーンごとの一曲一曲でスタンダードになりうるような趣向ではなく(というか一曲もない!のでちょっとぐらいはそういう部分があっても良かったとは思う)、(デモシーンの勇壮なものなど除いては)全編通してひたすらに激メロウな進行に美メロが無限に湧いては流れていく、というような趣向で、それも82年ならではのローズサウンド(とアコピの絡みが終始絶妙!)と管弦を主体に(ルグラン的にバカスカなサウンドでスイングしまくる高揚感打ち出すのではなく、イージーリスニング的なメロウさに軸足がある、個人的には三枝成彰との近似性を感じた)そして時たまのベース、ドラムが入ってくるスリルがたまらない…泣、ギターとシンセも比重低いながらも入ってて泣き。
あといま一歩曲調のバリエーションあっても良かったと思うが。(それこそスインギーなものでスタンダード足りえるものなど)

画作りもドゥミの80sはこうなるんだ、という感じで堅実によかったし、一応(詳しくない)ミシェルピコリの特集ということであったが彼含め、キャスト全員良かった、特にヴィオレッタ(服も紫でかわいー)、フランソワ(若干アジアンな顔立ちでイカす、と思ったら、ある人がトニーレオン似との指摘、それだ!)

オープニング、動きない遠景の長回しもストイックで良かったし、クレジットのフォントの色がスターウォーズ的な水色だし、夕日が綺麗だしで。
谷口

谷口の感想・評価

3.0
生々しい話とケバい壁紙と80'sっぽいキラキラした音楽。普通に楽しい。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.0
すごく久しぶりに。「みどり色の映画」と記憶していたが実際にはピコリの服がみどりなだけだった。
いきなり裸に毛皮のドミニクサンダ(90分のうち80分ぐらい服着てない)が最高。
お母さんに代表されるブルジョワ批判と社会運動がもうちょっとつながってもよかったかなー。最初のデモのところ気合が入ってて好きなので。
さっ

さっの感想・評価

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機動隊vs労働者の合唱戦から一気にもっていかれた。裸コート(!)のドミニク・サンダもすごい好き。同じシーン内では基本的に同じメロディなんだが、サンダとリシャール・ベリの熱愛をダニエル・ダリューが目撃するや否や曲調が変わったのがおもしろかった。というか音楽めちゃ良い。エンドロールならぬオープニングロールのバックの橋?も好き
AS

ASの感想・評価

4.0
ストに象徴されるように断絶・不寛容にもがく各人の露悪的な側面を歌にのせる事で幾重ものベクトルのパッションを照射。偏執者ミシェル・ピコリは異彩を放ってて強烈だし、そこかしこに点在する感情のクライマックスに謎の感動。
ドミニク・サンダの全裸コートに1億点献上

偉大なる俳優、ミシェル・ピコリ追悼特集@アンスティチュ・フランセ
takandro

takandroの感想・評価

3.0
ドミニクサンダが美しい〜。若い頃に比べたらだが、魅力が衰えない。
全編ミュージカルで行うのがイマイチはまらず。ドミニクサンダが裸に毛皮コートという中々なスタイルは面白い。
後ろに座ってた男性が相当好きなのか手をしっかり振って歌を口ずさんでたのが気色悪かった、、
ミシェル・ピコリ着用タオル地ポロシャツのピンク→黄→赤が物語全てを物語る。ドミニク・サンダがドミニク・サンダであること以外に好感度の上がらない性悪ヒロインを演じてて笑った。痴女と愛の即物性。ロミオとジュリエットの変奏。
全編通じて歌と音楽で話が進んでく!完全なるミュージカル!内容は労使対立や三角関係など社会や人間関係の不合理、不条理。美しいシンフォニーに乗せられた汚くて卑猥でリアルな言葉。虚構性の高い世界だから逆にありありと浮き立つドキュメンタリー。幸福を望むことそのものが幸福なことなのだ。物語はバッドエンドだが物語の中で主人公たちは一瞬であれ幸福を感じていた。それが希望だった。
moku

mokuの感想・評価

4.5
観てるドゥミ作品の中でもトップクラスで好き!
色彩豊かに、心地よい音楽に乗せて、テンポ良く語られる 陰惨なストーリー。
冒頭のデモシーンからの、家の中での母娘のやり取りで、ストッキングなんか2年も履いてないわ〜♪とか、夫は不能〜♪みたいなこと歌で語られればぐんぐんと脈拍上がるし、とりあえずドミニク・サンダには、素晴らしい!以外の言葉が見つからない。


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