山椒大夫に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『山椒大夫』に投稿された感想・評価

5.0

名作を撮った名監督という意味を超えて、完璧なショットとは、どういうものであるのかを教えてくれる映画監督のうちの1人として、『雨月物語』(1953年)を通過したのち、溝口健二は胸に刻まれることになった…

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4.3

地獄はたしかにそこにある。あった。
完璧なショットの数々はもはや言うまでもない。驚いたのは精緻な作劇性だ。

いかにこの平安時代が狂気の時代であったか。
それでも父は人間の平等を謳い続けた。
しかし…

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5.0

他のを先に何作か見て、そこから雨月→近松→山椒と見てきた中で、ここで一つの到達点に近づいたのではないかと思う美的センス・日本的幽玄さに、ただただ平伏す。

展開も多く、家族という普遍的に思えるものを…

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秘密
4.7

ビクトル・エリセが人生を凌駕する映画だと位置づけており、ずっと観たかった作品。

これ以上にないくらいの映像美

「人は慈悲の心を失っては人ではない」
「己を責めても人には情けをかけよ」

世の中の…

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4.2

2025年 113本目

小津、黒澤に並ぶ日本三大巨匠の1人である溝口健二監督作品。

私自身、彼の作品は初鑑賞だったのですが、まぁ驚いた。素晴らしかった。

女性の描き方が唯一無二というか、儚げに…

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4.5

映像の美しさはもちろんの事、物語自体も美しく悲しいお話でした

モノクロでもわかるほど質の良い美しいお着物を着て女、子どもだけで旅をしている冒頭、案の定目をつけられて騙された母子は別々の所へ売られて…

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し
4.4
 ある一つのこれしかあり得ないショットが画面に現れるときディゾルブにより場所を跨ぐモンタージュのようにその海岸/海面の境界線を超えた妹のとともに観客をも此岸に誘う。
inodon
4.2

哀れでどうしようもない物語なのに、読後感をひとことで云うと、近いうちにまた見返したいという気持ちだ。関白の家来たちの扮装や所作もずっと見ていて飽きないし、ひとつひとつの場面が宝物のようだ。あー、また…

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9
4.2
主役の男の演技見てると画面に入ってぶん殴りたくなる衝動に駆られて止められなかった。
ラストが既視感ありすぎてびっくりした。絶対色んなあれこれ影響受けてるやんこれが元祖なんか。
上K
4.7

完璧な映画だった。そう言いたい作品だった。

本作の映像群は恐らく、内容やメッセージを訴えることを目的にしていなくて、その場その場で完璧な構図を組み、ただ美しく撮られたもの(にすぎない)。映像の目的…

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