山椒大夫に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『山椒大夫』に投稿された感想・評価

名作を撮った名監督という意味を超えて、完璧なショットとは、どういうものであるのかを教えてくれる映画監督のうちの1人として、『雨月物語』(1953年)を通過したのち、溝口健二は胸に刻まれることになった…

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自身が決して恵まれてはいない家庭環境で育ち、喰うや喰わずの状態なども体験した溝口健二が、その作品において、芸姑や娼婦を始め謂わば社会の下層部で生きる人々の姿を数多く描いたのは、或る意味必然だったとも…

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死因
4.9
2025年6月20日、初見時の衝撃が何ヵ月経っても抜けなかった。

2025年11月23日、再鑑賞。恐ろしくて、未だに他の溝口作品を覗くことができないままにいる。
鳳泉
4.5
こういう映画を観ると、物語だけでは作れないものがあるんだなぁと思う

ススキの間をぬう道や、竹林、身を沈める川のアングル、引きの画がずっと美しい
救って欲しくて観ていたのに最後は底の底まで行ってじんわり暖かい悲しさで終わる
いい方向へ行ってフランク・キャプラみたいにな…

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4.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 題名しか知らない状態で鑑賞しました。
 目を背けたくなる場面が多かったです。

 落ち着いた空気感の中、どんどん展開が積み重ねられていきました。
 苦しい場面が多いものの、映画とし…

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観ててこんな辛い映画は久しぶりだ
田中絹代さんが素晴らしい演技してくれる
SW326
4.4

溝口健二らしくない感動の時代劇絵巻。無駄なシーンがなく最後まで一定のペースで観られる。

映像はどう作り込むのかと期待したが、ローコントラストで暖かい、温度感のある画っていう印象。夜のシーンでも画面…

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4Kデジタル修復版を、実家の4Kテレビで。
文句の付け所の無い強力な物語を、流れるように魅せていく、澄み切った映像に自然と呼吸が深くなる。

地獄はたしかにそこにある。あった。
完璧なショットの数々はもはや言うまでもない。驚いたのは精緻な作劇性だ。

いかにこの平安時代が狂気の時代であったか。
それでも父は人間の平等を謳い続けた。
しかし…

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