ススキの間をぬう道や、竹林、身を沈める川のアングル、引きの画がずっと美しい
救って欲しくて観ていたのに最後は底の底まで行ってじんわり暖かい悲しさで終わる
いい方向へ行ってフランク・キャプラみたいにな…
このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
題名しか知らない状態で鑑賞しました。
目を背けたくなる場面が多かったです。
落ち着いた空気感の中、どんどん展開が積み重ねられていきました。
苦しい場面が多いものの、映画とし…
溝口健二らしくない感動の時代劇絵巻。無駄なシーンがなく最後まで一定のペースで観られる。
映像はどう作り込むのかと期待したが、ローコントラストで暖かい、温度感のある画っていう印象。夜のシーンでも画面…
地獄はたしかにそこにある。あった。
完璧なショットの数々はもはや言うまでもない。驚いたのは精緻な作劇性だ。
いかにこの平安時代が狂気の時代であったか。
それでも父は人間の平等を謳い続けた。
しかし…
他のを先に何作か見て、そこから雨月→近松→山椒と見てきた中で、ここで一つの到達点に近づいたのではないかと思う美的センス・日本的幽玄さに、ただただ平伏す。
展開も多く、家族という普遍的に思えるものを…
ビクトル・エリセが人生を凌駕する映画だと位置づけており、ずっと観たかった作品。
これ以上にないくらいの映像美
「人は慈悲の心を失っては人ではない」
「己を責めても人には情けをかけよ」
世の中の…
2025年 113本目
小津、黒澤に並ぶ日本三大巨匠の1人である溝口健二監督作品。
私自身、彼の作品は初鑑賞だったのですが、まぁ驚いた。素晴らしかった。
女性の描き方が唯一無二というか、儚げに…