巨匠溝口健二の代表作の一つ。「雨月物語」などと同様、日本を代表する古典文学で、家族について考えさせられる人生教訓を強く感じる作品でした(内容は大きく異なりますが)。
その物語性の面白さに加えて、光…
本作も入水シーンの波紋やラストの海など水を美しく描き、またしんどいストーリーが溝口健二らしい。そして人物の苦しみがこちらまで十分に伝わってきて、ずっと惹きつけられる。ショットの美しさは「雨月物語」以…
>>続きを読むカメラワークやカット割に一切の迷いがなく、さらに音響効果の使い方も相まって、容易に感情移入させられる。主人公は元々身分が高かったから助けられたのであり、身分格差や社会の歪みは根本的に解決されていない…
>>続きを読む荘園の広いセットと奴婢たちの大量動員。とにかく金がかかっていそう。
後半の素朴で真っ直ぐなヒューマニズムに戦後民主主義を見る。
そして厨子王丸と母の再会。長いワンショット・ワンシーンの中で盲いた…
舞台は平安末期。安寿(香川京子)と厨子王(花柳喜章)の姉弟たちは母の故郷に向かう途中、人買いの山岡太夫に襲われ、母と引き裂かれる。姉妹は、丹後の領主・山椒太夫の下、過酷な労役の中で「人間は慈悲を忘れ…
>>続きを読む人買いの手に落ち奴隷となった姉弟を描いた、森鴎外の小説を溝口健二が映画化した作品。
全編通して映像が今まで観てきた映画の中でもトップレベルに美しくて、海外の白黒映画にはない、少し水墨画っぽい日本映…
この世の中に、確かなものは、無くってよ。なんだか感じて、なんだか愛す。その方向が違うだけ。うるさい説教も、全部捨てたら変われるかしら。けれどそれすら怖いから、あなたとこちらにいたくって。くずれ落ちた…
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