カール・テオドア・ドライヤー・セレクション Vol.2、にて。
ドライヤーの作品は、例えば一つの確固たる正論で悪なる考えを正す… みたいな勧善懲悪的ストーリーとは真逆のような深淵さを、常に観るもの…
前半、克明なる魔女狩りにドキドキしたけど(楽譜怖い、歌の練習怖い)。
アンネもああなるのか(そこまで描かれるのだろう)とか思って観てしまったので、途中がやや退屈になり、ラスト肩透かしだった。
この…
これもまたいい!
表情、霧がかかったシーンよかった!
女性が焼かれるシーンと牧師とそのお母さんと妻、あと使用人?が机に集まって、牧師が本を読み上げてるところのシーンの間に寝たり起きたりを繰り返した気…
女たち、もしくは総体としての女性性が求めるものとは、生命力それ自身であることを、強く象徴的に描いていたように思う。その意味においては、フリードリヒ・ニーチェ(1844 - 1900年)が鋭く洞察し、…
>>続きを読む狂った社会とそれに呼応するかのような個人の関係性
揺さぶられる信仰
陶酔するような神秘的な映像美と息が詰まるようなリアリズム
ほとんど露悪の域の残酷性(魔女狩りの犠牲にあった老婆の絶叫の恐ろしさ!…
恐ろしや魔女裁判。
男たちが、宗教というルールに当てはめて異なるものを排除する理由にしている、と認識していたが、女も加担していたか。
人間全般の排他的な一面が生んだ行為。
アンネは愛し愛されたか…
(c) Danish Film Institute