「善き人のためのソナタ」を観ていないので、東ドイツ社会があのような状況だったとは知らなかった。
すさまじいまでに監視された生活。誰が秘密警察に通じているのかわからない。誰をも疑わなくてはならない。…
東ドイツから西側に脱出を申請した女医のバルバラ。
だが左遷の憂き目に遭い田舎町の病院に送られる。
孤立するバルバラだが、医師や患者によって少しずつ心境が変化していく。
まだ東西にドイツが分裂してい…
「ああっ‥そういう選択をしたのか・・」という言いようのない感慨が生じたラスト。
国家が崩壊する前の東ドイツにおける,ある女医の亡命の軌跡。
常に秘密警察の監視が付きまとう中、そのすきをかいくぐっ…
主演2人とペッツォルト監督の組み合わせは傑作Phoenixと同じ。
「ヨーロッパの優等生」な今のドイツの姿からは30年ちょっと前まで東西に分断されていたなんて信じられない気になるが、当時はこんな監視…
再見。現代のヨーロッパ圏の中ではペッツォルトの映画は特に好き。撮影と編集の技術の高さは言うまでもないのだが、政治的に東西で板挟みになった女医師が、最終的に立場に囚われるのではなく、非常に個人的な論理…
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