ザ・レッド・チャペルのネタバレレビュー・内容・結末

「ザ・レッド・チャペル」に投稿されたネタバレ・内容・結末

興行師と化した監督マッツが韓国系の駆け出しコメディアンコンビを連れて北朝鮮へ行く珍道中。「ワンダーウォール」て何かと思ったらoasisのやつ。何でそんなに歌いたがったんだ…?

ヤコブは脳性まひだから向こうは何言ってるか分からないだろうなんて言ってますが、英語は聞き取れるくらいなんだから何だかおかしな話。
実にあざとい人選ですし、シモンが霞みまくってるのも何だかなあとは思うのですが、そもそもそのドラマ性と彼の人格があればこその映画。

マッツ自身はかなり明け透けにその場での心情らしきものを吐露している一方で、人民へのシンパシーなんという大嘘も平気で混ぜるので、話の真偽がよく分からなくなります。フッテージにも見えるような編集ももしや意図的なものでは?

殆ど表に出ないクルーの存在も、かなり狡いものを感じましたが、その胡散臭さが、クルーの持つカメラとマッツの編集によって描かれるところの北朝鮮人民の胡散臭さとの相乗効果を生んでいたような。

何だかんだで、終わってみればヤコブの存在感がグッと心に残ってしまうという、してやられたような作品でした。
韓国系デンマーク人のコメディアンを親善公演の名目で北朝鮮に連れていった一部始終を収めたドキュメンタリー。演目の内容に徹底介入してくる北朝鮮側と、面従腹背の一向との虚々実々の駆け引きが面白い。

「ザ・モール」のマッツ・ブリュガー監督作品。監督自身がプロデュースして、まだ金正日存命時代の北朝鮮ツアーを決行。

仲間のヤコブとシモンは脳性麻痺のため韓国からデンマークに養子に出された若者たち。2人が障害者だという点がとりわけ北朝鮮では異彩を放ちドラマを生む。

ガイド役兼監視役としてパクさんという中年女性が一行に常に付き添う。彼女は英語は堪能だがデンマーク後はできない。彼らは聞かれて困る話はデンマーク語で会話するのだが。本音丸出しで抜群に可笑しい。

この後パクさんが強制収容所送りになってないか心配。

マッツ監督は完全に割り切っているので心にもない北朝鮮に迎合した発言でも平気でするのだが、ナイーブなヤコブはどうしても北の思想を飲み込めず反発を見せ始める。

そんな2人の亀裂により公演にも暗雲が立ち込めるが果たして。。。
障害ということを逆手にとった設定が面白かった
朝鮮人の子供の芸能レベルすごいなって思ったけど確かに機械的で不気味だった
これを疑問に思っても収容されるだけだから脱北するしかないのかな
2人のコメディアンは芯を持っててカッコよく見えた
金正日が正しくて他が間違っているのかもって言葉は何にでも言えそう
自分の正解を見つけるしかない
韓国系デンマーク人のコメディアン二人が異文化交流と称して北朝鮮での舞台公演の許可を得る。
監督のマッツ・ブリュガーは正体を偽り、二人のマネージャーとして北へと渡る。

同監督の近作「THE MOLE」と比較すると明らかに完成度やスケールは劣るが笑えるのはこちらだし好み。
コンビの片割れで脳性麻痺を抱えるヤコブは北朝鮮の文化や習慣のおかしさに正鵠を射た言葉をカメラに投げかけるのだが、それがいちいち面白い。
プッシーキャットの意味を北朝鮮の通訳に問われデタラメな説明をする件やヤコブが監督に対し「良心の呵責はないのか?」と問われ少しキレ気味に「ないよ」と言い放つ監督に爆笑させられた。
ホントにこの監督は良くも悪くも危ないヤツだと思う。

カメラの前に立つと演技的な満面の笑みを浮かべる子供達や金正日の話をすると泣き出す女性の白々しさなど気持ちが悪いのだが仕方がないんだよな。
もう一人のシモンが北朝鮮の少女達に「ワンダー・ウォール」を聴かせたり、戯れたりしてる時の表情は嘘がない感じで、状況がそうさせるだけで本来は真っ当で善良であることを知らしめてくれる。

あのパレードシーン含め見所の多い傑作。

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