本当に見れて良かった。ふと目を閉じると、フィリップグラスの音楽と、石岡瑛子の色彩豊かなアートワークが蘇って、海に浮かぶ真赤な太陽の前で死に向かう青年の恍惚を体感できるよう。
本物の金閣寺よりも遥かに…
東京国際映画祭 アンコール?
チケットが瞬殺だったこの作品の追加上映、運よくチケットが取れたので観てきました。
数年前に石岡瑛子展でこのMishimaで使われたセットを先に見ていたので、金閣寺のセ…
「正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇つた」
「タクシー・ドライバー」(1976)で知られる脚本家ポール・シュレイダーが、三島由紀夫を題材に描く映像詩篇。「美(beauty)」「芸術…
1970年11月25日の朝。三島(緒形拳)は書斎で原稿をまとめ、机の引き出しにしまうと、楯の会の制服に着替える。私設軍隊の若い隊員4人が迎えに来て、一行は車で市ヶ谷の自衛隊駐屯地へ向かう。ここから…
>>続きを読む予想以上に整然された内容に喰らってしまった。
石岡瑛子のセットが金閣寺以外もキマりまくってる。
初期の佐藤浩市と老いた笠智衆。
フィリップグラスの劇伴が浮いてるけど徐々に慣れてくる。
東大全共闘のア…
【現実と理想を繋ぐ美と暴力の儀式化】【東京国際映画祭】
■あらすじ
ポール・シュレイダー監督が圧倒的なビジュアルで描く、作家/劇作家・三島由紀夫の生涯。緒形拳主演。三島由紀夫が割腹自殺を遂げた最期…
三島由紀夫の生涯を作品世界を織り交ぜながら辿る伝記映画。諸事情により日本公開は見送られ、長らく幻の作品となっていました(海外では普通に公開されており、日本でも海外版のディスクを買えば見られます)。東…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
冒頭のエピグラフに字幕がなかったため、訳文を残しておきます。
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三島由紀夫は日本で最も有名な著作家であった。彼は死ぬまでに35の小説、25の戯曲、200の短編と8の随筆を遺した。…
石岡瑛子の展示で金閣寺を目にした時に私は絶対にこの映画をスクリーンで観るのだと静かに心に誓った。それが果たされてほんとうに嬉しい…
三島由紀夫の哲学へのリスペクトに満ち、彼の魂が焼き付いたかのよ…
© 1985 The M Film Company