話そのものは大した話じゃないし、登場人物もそこまで魅力的ではないのに、映画そのものは魅力的。何かが起こりそうという予兆に満ちた画作り。日常を基点とし、異常への変貌度が色気付きで凄い。
美容院でのフィ…
カンヌで新作の上映が決定したディアオ・イーナンの代表作である金熊賞受賞作。
画面から伝わる寒々とした空気と時にはオリヴェイラ的にまたある時にはブレッソン的に淡々と物事を映す描写が印象に残る作品で、…
このレビューはネタバレを含みます
<現代中国の闇に咲く魔性の花をめぐるアート系サスペンス>
独創的なカメラワークと鮮烈な色彩でアート系の印象が強い監督だが、ジャ・ジャンク―と同様、現代中国が抱える様々な問題を提起している
点におい…
タイトルとパッケージの写真で100%韓国映画だと思って見始めたらなんと中国映画だった…
中身は良くできたフィルムノワール
関わりあった男性が次々と悲惨なことになっていくファム・ファタールと彼女に魅…
中国ノワール。
なんの気なしにCSで撮り溜めてたものを消化せねば!と思い観始めた作品。
なんの知識も無しに観始めたもんだから、背景がよくわからなくなてちょと読み説きするのが楽しかった。
答えが…
これは一生心に残る。好きすぎて誰にも話したくない白昼の花火。だらしない男刑事は、結婚相手が次々と不審死するクリーニング店勤務の妖しい未亡人に抗い難く惚れてゆく。グイ・ルンメイ演じる儚げな未亡人にはそ…
>>続きを読む美しい。なんだこの憂いと影は。
画角といい、全てが絵になってるし、センスが光ってる。
光の加減とその場所、プロップとのバランスも絶妙。
エンディングテーマ曲が突拍子もなくて、全てを台無しにしているけ…
ミステリーとしては、全く大した話しではないが、画で見せる映画。ラストはもちろん、スケートシーンも良いし、トンネルのシーンも良い。正直予告に全部入ってるんだけど。低音効かせた派手なBGM乗せてもおかし…
>>続きを読む観覧車、スケートリンク、工場のベルトコンベア、トンネルを抜けるバイク…乗り物の直線的な動き、あるいはゆったりと弧を描くマシーンの駆動に合わせ、関係のもつれや感情の変化を描いていく。雪上に滲む血のよう…
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