明治侠客伝 三代目襲名の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「明治侠客伝 三代目襲名」に投稿された感想・評価

t

tの感想・評価

4.4
傑作。空間で泣かせる鬼のように決まったカットの数々。組の為に身を粉にする鶴田浩二の無私ぶり。橋の側での鶴田と富司純子の逢瀬を照らす夕陽。これぞ任侠映画の精華!
それにしても低い、低過ぎるカメラ位置。冒頭の祭シーンや線路のシーンなど撮影風景見てみたい。
プログラムピクチャーかと思いきや「明治侠客伝」の名を冠するのは本作だけなのか。
玄関や居間をこんな遠くから撮る独特な美意識。面白いなー。浅次郎と初栄の密会場のセットが緻密で美しい。本当に川があって遠くに橋が架かっているよう。藤山寛美ってこの感じか、すごい。鶴田浩二がヤクザ姿で建設現場の監督してるシーン笑った。
安部徹の糞野郎ぶり最高。なんだけど、悪役たちがどうも馬鹿らしくてやることがガキっぽくて、けっこう白ける。堅気じゃないと取引しないって、え、お前が言う…?笑
冒頭、俯瞰で捉えられた祭り神輿、カラフルな風車の中に浮かび上がる汐路章の強烈な顔のコントラスト。これだけでもう只事じゃない名作の予感。実際、本編のあらゆるシーンが素晴らしく、期待どおりの名作だった。
大木実、安部徹といった悪役がちゃんと憎たらしいので、任侠映画のお約束、殴り込みがかなり燃える。そして鶴田浩二の男気が異常値で女殺しの名台詞を連発。「おう、惚れた!それがなんぞ悪いんかい!」「人間は身体やない、心や、お前は綺麗なおなごや」藤純子は貪るようにキスをせがむ。AVの「濃厚すぎる接吻とセックス」シリーズを越える情念が藤純子に宿り、恐ろしいほど魅力的。しばらく藤純子の映画追いかけよう。
任侠映画の醍醐味といえば、男一匹命をかけて殴り込みをかけるクライマックスの悲哀を帯びた格好良さは勿論だが、そこに至るまでのプロセスで提示される、義理・人情・しきたり・侠気・メンツ・色恋・スジ・しがらみ…といった様々な渡世の由無し事や由有り事の板挟みになってしまった主人公が、どんな理屈をつけてピンチを脱するか、というアイディアのナイスさだったりする。

その点、鶴田浩二主演の任侠モノには、おしなべて観る者を唸らせるアイディアが豊富である。そして本作も例外では無い。組の看板は三代目として自分が引き継ぐが、家業である土建屋は社長として前組長の息子に引き継がせ、そうすることで組員の半数を堅気にしてしまうというやり口など、「なるほどその手があったか」と思わず膝を叩いてしまうほど爽快である。

他にも、全体に流れる品格・台詞・様式美・鶴田浩二・藤山寛美等々、見どころは沢山ある。面白い。
籠

籠の感想・評価

4.1
加藤泰特集6本目

7年前の新文芸坐以来で鑑賞。
鶴田浩二との組合せによる一触即発の舞台裏(映画での大木実かよ!)を知ると他の監督とは違う何かを余計に感じる。(小沢茂弘だったら…)
津川雅彦の前方でのエロい絡みと後方での山城新伍の動きを同時に見せられるのはたまらないシーンである。
藤山寛美の出番は長く表情だけで改めて偉大な親娘だなと笑わせてもらう。
逆にこの程度の丹波哲郎で笑うのはやめていただきたい。
大スター寸前の可憐さが残る藤純子を大人に仕上げており以後の加藤泰独自のエロスへの始まりを感じた。
rico

ricoの感想・評価

4.0
喧嘩辰あたりといい、既視感はあるものの兎に角面白い。
情念の権化みたいに絡みつく藤純子の演技(絡みついてるとこ以外もね)がめちゃくちゃいい。マキノの見る目がありすぎる。
みんな演技がいいし演出もいいし質の高い娯楽作品だなあ、、、
アラカンが襲撃される冒頭からビンビンくる加藤演出。
丹波哲郎の屋敷の前に佇む鶴田浩二を包む雨の美しさがたまらん。
【大阪】
ほぼセット
(大阪・堂島、中之島、曽根崎、神戸が舞台だが実在の場所であってもロケなし、蒸気機関車が走るシーン以外はすべてセット)
あいつ

あいつの感想・評価

3.9
高倉健の三代目襲名借りてきてってお使い頼まれて、鶴田浩二の方を借りてしまった、しかもこれが面白かった、タナボタだった笑。任侠映画は未開拓で評価基準がない為、短いコメントで締めくくります。※上記の間違えを侵す人です、察して下さい。
もはや内容は覚えてないけど、観たときは、おお〜!と思った記憶がある。
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