吹き戻しを咥えた汐路章のルックスがカメレオンのように見える。暴力を予感させる彼の目つきが獲物となる嵐寛寿郎を捉えることで喧嘩祭りの賑わいが明後日の方向に高まっていくオープニングに引き込まれる。
戯け…
祭りの配置を上から映し、そこから目つきが悪すぎる男のアップまで収める冒頭が完璧。鶴田の佇まいがずっと格好良い。道化を演じつつ洞察も優れる藤山寛美の最後にも泣く。泣いてばっかり。丹波哲郎が説く「男はど…
>>続きを読むロイヤル劇場で鑑賞。明治時代後期を舞台にした任侠映画。鶴田浩二主演。津川雅彦、丹羽哲郎共演。
任侠ものはこれまであまり見てこなかったジャンルだったが楽しめた。ヤクザ映画だが明治時代のため歴史ものとい…
最初のモブシーンから釘付け。
アクションはとにかく早くカットを割っているが、親密なシーンでは長回しにしているのが印象に残る。
鶴田浩二が電車から窓へダイブして大立ち回りするの、かっこよさもあるけど笑…
東映ヤクザ(任侠)路線の最高傑作と称される一本。加藤泰監督が初めて手掛けたヤクザ映画。
物語の基本は任侠路線の定型。ただし最後に救いがあるのが後の定型とは違っていて意外だった。特筆点は加藤監督独特…
【時代は変わる】
数ある東映任侠映画の中でも傑出した名花🌺であり、山下耕作の『博奕打ち・総長賭博』と並ぶマスターピース。
掟人間と狭間人間の葛藤、義理と人情、愛憎、組織対個人といった、東映任侠映…
藤山寛美が刺されてもうコイツ死ぬからいいわって人がいなくなるの怖くて忘れられない。ひとりで机にぶっ倒れて死ぬ。孤独な死。
クライマックスの列車から窓ぶち破りも当たり前に最高だけど、鶴田浩二と藤純子の…