アメリカン・スナイパーの作品情報・感想・評価

アメリカン・スナイパー2014年製作の映画)

American Sniper

上映日:2015年02月21日

製作国:

上映時間:132分

3.9

あらすじ

「アメリカン・スナイパー」に投稿された感想・評価

群青

群青の感想・評価

4.9
2015年劇場鑑賞4作目。
字幕で。


スコープに写るのは女と子供。子供が女から何かしら受け取る。子供はアメリカ兵に向かって走っていく。
スコープをのぞく男はそれが爆弾か否か、撃つか否かの判断に迫られる。結婚、出産。駆け巡る走馬灯…

まず予告編から半端ない緊張感!
これを観て一気に引き込まれた人も多いと思う。自分も本来の映画を観る前にこれを観て一瞬忘れてた笑


まず今作はヒロイックな話ではない。主人公であるクリス・カイルの戦争体験を彼の視点から描く。
そしてそこから戦争というものの負の遺産が何なのかわかる。これは日本人にはあまり分からない代物だが、戦争という異常な環境が人間に及ぼす影響が計り知れないことがよく分かる。

次に映画の話運びとしても非常に面白い。
入隊から一度目のイラク派遣。敵スナイパーの出現。帰国後の妻との関係。
緊張感はもとより戦闘の臨場感もすごい。砂埃、異臭、銃声、叫び声。
映画のエンタメとしての要素が満載だった。ありとあらゆる状況の説得力がものすごかった。
唯一の減点は敵スナイパーとの攻防。少しあっけない感じもした気が。

最大の要素はそういった体験を通して突き付けられる事実。これがあまりにも衝撃的で視聴後にズシンとのしかかる。
これは単なる「戦争は悲惨ですよ」、というものではない。皆が知っていて、でも目を逸らしてしまっている圧倒的な事実を突き付けられる。


それは“矛盾”だ。

そもそもアメリカがイラク戦争を吹っ掛けた事。この映画の題材、土台からしてそもそも矛盾の上である事。
愛国心溢れる主人公クリス・カイルがイラクで行う事。撃つべき相手、スコープに写る相手が矛盾極まる。
守るべきはずの子供が武器を持つ事。
帰りたかった場所であるにも関わらず、カイルが戦地を選ぶ事。帰国したのに独り、お酒を飲む事。
敵スナイパーの部屋にいる者。
160人の死体の山を築いたカイルがイラク人を野蛮人と呼ぶ事、その彼がラストに経験する事。

全ての映像が理にかなった違和感として写る。この衝撃。凄い。凄すぎる…


本国アメリカではこれが英雄譚なのかそうではないか、という大大論争を巻き起こしている様子。
日本人には分からない感覚だろう。恐らく観たほとんど日本人が自然と、英雄譚などとは思わないだろう。
だからこその日本人である特権なのかもしれない。しかし、アメリカと同じ状態になる危険性は日本にも十分ある。

そうなる前に日本人、特に若者はこれを観てそうならないように心を留めておくべきな気がする。
そういえば自分が見た劇場はご年配の方が多かった。彼らは何を思ったのだろうか。


無音のエンドロールが突き付ける事実。
楽しめてしかも考えさせらえる。映画としては2015年のベスト級ではないかと思わざるを得ない作品だった。
是非見てほしい。
ニシダ

ニシダの感想・評価

4.5
主人公は、アメリカは、番犬なのか狼なのか
本当に守るべきものは何なのか
風刺や演出が、さすがクリント・イーストウッド

このレビューはネタバレを含みます

クリントイーストウッド監督にハズレなし。
切ない最期は実話ゆえに仕方ないのかもしれない。戦争は関わる人すべてを不幸にしていく。正義、不正義関係なく。
Natsu

Natsuの感想・評価

4.2

なんとも言えない気持ちになった。
面白いなんて言えない、けど、名作。

いい意味でなんかもう見たくないかも。
たんも

たんもの感想・評価

5.0
疲れる程の緊張感。


クリス・カイル。
ネイビー・シールズが誇る凄腕スナイパー。

9.11によってイラク戦争が始まり、彼は軍人として現地に派遣されます。
何度かの遠征を経て、彼は戦争の凄惨さに心を病み軍を去っていく者、戦地で負傷してしまった者を何人も目撃していましたが、彼に迷いはありません。
国のために、仲間を守るために戦います。
何人もの敵を射殺した彼は、仲間からは「英雄」と呼ばれ、敵からは「悪魔」と呼ばれる様になります。

しかし、戦争という非日常と家族との日常を繰り返すうちに彼は違和感を覚えるようになります。
アメリカのために戦っているのに、そのために命を落とした人がいるのに、どうしてこの国に住む人たちは平気でいられるんだ。
この国の平和は一体誰のお陰だと思っているのか。

英雄と言えど彼もまた一人の人間であり、戦争は静かに彼の心を蝕んでいたのです。

そんなある時、彼は敵のスナイパーに仲間を殺されてしまいます。
それから彼は復讐に燃えてまた戦地に赴き、そして見事敵を仕留めることに成功します。

復讐を遂げることはできましたが、復讐の先には何もありませんでした。
戦争によって傷付いた心だけが残ってしまいました。

心身共に疲弊した彼は軍を辞め、 医師の勧めで傷痍軍人との交流をするようになり心の平穏を取り戻していき、彼は自分と同じように心を病んでしまった軍人を支援するための活動を始めます。

そして彼を必要としてやって来た患者に射殺された...。


戦場の描写は疲れるくらいの緊張感でした。
任期を終えて祖国に帰って来て家族と過ごす日常。この落差ね。
本当だったらこれが一番の幸せのはずなのに心此処に有らずで、何が日常で非日常なのか分からなくなっていく主人公。
また戦場に行くつもりなら別れると奥さんに言われても、それを押し切って復讐のために戦地に赴き、敵を仕留めた結果得た物は何もなく、泣きながら奥さんに「帰る」と電話したシーンとかはもう見るに堪えないものがありました。

その挙げ句殺されるって...。
喪失感。アベンジャーズ/エンド・ゲームを観た時に似た感覚。

衝撃的過ぎてしばらく立ち直れませんでした。
H

Hの感想・評価

3.0
ヒーローでも戦争は正しくないだよ
考えさせられるけど面白いというよりは名作?
kazu

kazuの感想・評価

4.2
ブラッドリークーパーだったとは
TK

TKの感想・評価

3.9
スナイパーカッコいい
けれど哀しい
また時を見て観ようと思います
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