初めから終わりまで諦念と未練と希死念慮たっぷり。
いわゆるなんていうんだ? 「甦り系」ジャンルではあるけど、テンションがずっと不穏だ。ホラー、…なのか? ロマンス…なのか…??
お涙頂戴感動系の演出…
3年前に自殺で亡くなった夫が家へ戻ってきて、それまでに"世話になった人たち"に会って欲しいと二人で旅へ出るが・・・
あらすじ読んでなんか切なそうでイイじゃん!と思ったけど、黒沢映画でそんな一筋縄…
非現実な出来事を面白がるのではなく、現実の延長としてそのまま受け入れているのが、不穏でもあり、感動でもあった。
気持ち悪いほどに感情がガタガタ揺さぶられて、落ち着かない映画だったが、愛することの不可…
(C)「岸辺の旅」製作委員会