さようならを告げる旅路を描いた深淵なラブストーリー。
黒沢清監督がまた新しい扉を開いた。
3年前に亡くなった夫が幽霊として現れる芯をくり抜いたような存在感は、
フランス映画の王道の文脈をたどってお…
単なる幽霊など何が怖いのか。愛する人が蘇り、彼らが狂い再び死ぬのを見ることの方が圧倒的に怖いのではないか。
あの世とこの世がそれほど変わらないならなんで生きているのか。それは腹が減るから、うまいもん…
原作未読だけど、
優介はどれほどの悪行をしてのけたのだろう。
不在の三年間、瑞稀はどのように暮らしていたのだろう。
深津絵里は、40歳オーバーにしてなぜ10代の恋する女の子なれるのだろう。
浅野忠…
失踪した夫が幽霊となり現れて。黒沢作品は昔から風に靡く窓枠のカーテンがやたら不気味で、映し出される黒が途轍もなく怖い。この黒沢色がしかし主題から後景へと退いたことで一層色味を増した本作、久々の日本映…
>>続きを読む黒沢清といえばサスペンスとかホラーのイメージが強いので、こういうドラマ映画も撮っていることに面食らってしまった。しかしドラマ映画と言えど、黒沢清らしい不気味な演出は健在で、そこらの凡庸な映画とは一線…
>>続きを読む黒沢節炸裂です。
あっちとこっちの、境界線がごっちゃになってみんな混乱してるけれど、どこかで折り合いをつけてる、もしくはつけようと努力してる。
0と0の間に広がる無限のパースペクティブがこの日常を…
(C)「岸辺の旅」製作委員会