きみはいい子の作品情報・感想・評価 - 276ページ目

「きみはいい子」に投稿された感想・評価

nuruko

nurukoの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

親から抱きしめられず叩かれて躾けられてきた子供時代を持つ私には本当にきつく、頭痛がするほど泣いてしまった。優しい終わり方で救われてまた泣いた。
心が痛い。

まさに今、観るべき映画だと思いました。子を持つ親としても。

〜さん、とか、ごめんなさい、すみません。。。
耳も痛かったなぁ…。
ユキ

ユキの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

そこのみにて光輝く、が昨年個人的に観た邦画でいちばん素敵だなあと思ったものだったので、かなり期待値のハードルを上げまくって観に行ったけれど、がっかりすることなんてひとつもなかった。やっぱり素晴らしい作品になっていた。

ぐっと口の端に力を入れてしまうような、真に迫るシーンが多かった。なかでも、ひどく叱りつけて暴力をふるったあと•「うちの子になる?」というママ友の冗談に「嫌だ」と子供が抱きついてきたあとのハッとした母親の強張った表情と、暴力をふられてもなお、「ママ」「ママ大丈夫?」と不安そうな声でそばにいる子供の画は胸が詰まった。こどもにとって、どんな人間であろうとどんなことをされようと、親は親なんだなあ。

抱きしめられてきてくださいという宿題。新人教師の優しい、迷いのない表情。あたたかくてなつかしい不思議な気持ち、というのはとても些細なことで作られるけれど、忘れがちだなあ。「その気持ちを、誰かにわけてあげられるようなひとになってほしい。」そうだ、誰だって抱きしめられたいのだ。子どもだって、大人だって。優しいあたたかな気持ちで接することができているだろうか?と考えさせられた。
どうしたらいい子になれる?神田さんはいい子だよ。あやねちゃんはいい子だね。至る所に散りばめられた「いい子」というフレーズが印象的だった。誰だっていい子でいたい。いい子だねって頭を撫でてもらいたい。そして、誰かにそうしてあげられるひとでありたい。

神田さんがどうなったのか、最後まではっきりと描かれはしなかったけれど、個人的には希望の持てるラストだったなあと思う。がむしゃらに走る高良健吾のまっすぐな瞳が、さくらのはなびらが、どうしようもなく眩しくて、ああいうふうに生きたい、と思った。たくさんのひとに観てもらいたい、あたたかな作品だった。
ずっと呉美保(くれ・みほ)監督だと思っていた、呉美保(お・みぽ)監督の最新作。

実に素晴らしかったです。
ネグレスト、認知症の老人、学校でのいじめ、モンスターペアレンツ、自閉症etc…と、現代日本が包括する様々な事柄を、押しつけがましく問題提起するのではなく、どこにでも発生する普遍的なものとして、ごく自然に、それこそそっと「抱きしめる」ような映画だった。

出てくる役者さんが、全員素晴らしすぎて、もう誰をとってもいくらでも語れるぐらい魅力満載だった。
なかでも、尾野真千子さんの陰った顔から、これが自分の子どもに向ける視線か…と思えるほどの鋭い眼光。真に迫りすぎてて震えるほどでした。

心がぐっと締めつけられ、涙が滲むシーンが多々あったんですが、そのなかでも、尾野真千子さんの娘役の子。
その娘が、池脇千鶴演じる尾野真千子の友人から「うちの子になりなよ〜」と冗談を言われるところで、「嫌だ!」と母親に抱きつくところが、物凄くハッとさせられて、思わず涙が滲んだわけです。
実の母親から暴力を振るわれていたとしても、彼女にとっては唯一の「お母さん」であり、唯一の「居場所」であるわけなんだなぁ、と痛感させられるんです。

あと、高良健吾演じる小学校教師が、めちゃくちゃブルーになっているときに、甥っ子に抱きしめられるシーン。
「抱きしめる」という行為が、とても気恥ずかしいものなんだけども、それを感じさせず、その行為のあまりにも大きな力に、観賞後は温かく包まれるました。
yuko

yukoの感想・評価

4.0
2015/07/08 @横浜ブルク13

観ていて救いのなさを感じたり息苦しいようなことがたくさん起こる。
でもそれは映画だからじゃなくて、現実に起こっていることなんだよなあって、改めて思わせてくれる映画だった。

人はそんなに簡単に人を救うことはできないけど、心の重りを一瞬だけ持ってあげることは出来るのかもしれないなぁとぼんやり思った。

高良くんの顔が整いすぎていてこんな先生いたらモテまくるだろうなぁとかどうでもいいことを考えたりもしたけど、逆に言うとそれくらいしか余計なことを考えなかったくらい作品に没入してました。
aya

ayaの感想・評価

4.5
きみはいい子、"きみ"っていうのは子どもであって、がんばるお母さんであって、働くお父さんであって、必死な先生であって、みんな本当にかっこいい
人間は強がっていても弱い。泣きたい時もあっていい。人の優しさに思いっきり甘えたっていい。
鑑賞したすべての人に宿題が出る映画

そこのみファンとしては池脇さんと高橋さんの出演が嬉しいです。絡みは全くなかったけれど、夫婦の幸せそうな家庭が見えて何だか救われました。

このレビューはネタバレを含みます

尾野真千子は家族ドラマが似合う。CGでサクラが舞うシーンが一見不自然なようで自然だった。高良健吾が真っ直ぐに子どもたちと向き合うシーンはジンときた。
「抱きしめる」という簡単な行動で愛情を表現できると知った映画。
今まで観た邦画で一番よかった。
こんなにいい映画が日本にあることに驚いた…。
ストーリーはもちろん、ロケ地の美しさ、照明、カットごとの繋ぎが素晴らしすぎる。涙からの水たまりだったり悲鳴からの別の人の悲鳴。人物と人物の繋ぎも凄い。登場人物皆が繋がっている。長い間もよかった。登場人物たちと一緒にいるみたいに感じた。

それぞれ問題はあるけれど、愛情を持って接することが何より大事だってことが強く主張されていた。「抱きしめ合えば皆に優しくできる」って本当に素晴らしい。。誰にでも言えることだよね。主人公が言ってた抱きしめあうことの大切さがまた別の虐待主婦のところでもそれが繋がって、本当に感動した…。

好きなシーンは虐待主婦と近所主婦が分かち合うシーンと、小学生が抱きしめられた感想を言うシーン。小学生のあのシーンだけは、きっと彼らに本当にそのことをしてきてもらって答えたもらったドキュメンタリー的なシーンだと思う。あまりにリアルで心が温まった。悪ガキが誰に抱きしめられたの?って聞かれて、ママって照れながら答えるところは可愛すぎたwこの映画は凄すぎる…

身寄りのない老人、障害を持った子を持つ母、その子が通う小学校の先生、主人公の教師、その生徒たちと親、主人公の姉のママ友である虐待主婦、そのママ友の近所主婦。それぞれがとっても良かった。。感動し過ぎておかしくなりそう。忘れられない。
主人公の初登場シーンを見て、何このナヨナヨした男?いらつくわ〜と思ったのに、最後には意思を固めた自分のすべきことがわかってる強い男に変化してて、その変化具合も好きだったな。
chak

chakの感想・評価

4.0
高良健吾が頼りないズボラな男を演じると凄く自然体。現代の子供が何を考えているのかはあまりわからないけれど、求めているものは今も昔も人の温かさと愛されているという確証。大人も同じ。無償の愛で繋がることが出来る親子は、理性の崩壊で台無しにしてはいけない。大人の無責任な「大丈夫」と子供の希望に満ちた「大丈夫」は重みが違ってズシンときた
二代目

二代目の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

呉 美保監督最新作。すごくいいです。
価値観を揺さぶられる作品。
物語の解決=感動シーンが大きく分けて3つ用意されてるわけだが、演出に違いを出しうまく順番を構成。すごくいい塩梅。音楽、照明、ショットどれもすごく計算されてます。すごいです。物語の終わり方が秀逸。いい。役者さんみんなうまい。子供描写は演出か演技か?それくらいうまい。

でも、最後、尾野真千子は娘の頭撫でるべきだよね。さりげなく入れて欲しかったなぁ。

子供が泣けないことと、周囲のせいで自分を責めることは本当に悲しいことだなぁ、と強く実感。

また、映芸がワースト1とかに入れないかが唯一の心配。