ジェニーの凶暴性はどこからくるのかということばかり考えていた。軽く触れただけでも壊れそうな傷だらけの心。それを防御するための棘なのか。裏切りに対する過度の恐怖。信用することへの恐怖。他人を、自分を認…
>>続きを読むジェニーが才能あるある言われ続けることとか、
クリューガーの同情を求めるような姿勢とか、
最後の演奏へのスタンディングオベーションとか、
はじめから終わりまで、どうも寄り添えない違和感。その寄り添わ…
ただ感動を与えるだけの映画ではなかった。先生の言葉で演奏はするものの、先生が嫌い自分が好む「低俗な音楽」を全力で演奏する。先生は「やけ酒だ!」という感じで酒を煽る。周りの人間に振り回されてきたジェニ…
>>続きを読むなんとも重く悲しい。
ユラユラと揺れながら希望を探す物語。
映画を通して重たいものがグサグサと胸に突き刺さる。
主人公の境遇、不器用な老婦人の苦悩、凡庸が故に振り向いてもらえない警官、父の過ち、偶…