このレビューはネタバレを含みます
戦場の観察者たる田村一等兵(塚本監督自身)の視点を通じて戦地の狂気をまざまざと見せつけられた。田村が自分の身体の肉片を口に放る姿は、正常な感覚を麻痺させる極限状態の恐ろしさを浮き彫りにする。
ラスト…
説明的なセリフも、姿勢もない。だが、それが凄かった。インパクトは強い。
主人公は肺病を病み、所属部隊から野戦病院へ行けと命令され、再び部隊へを繰り返す。
その後の状況も説明がないまま進むことが…
普通の人が極限までにいつめられる事によって現れてくる狂気的な世界を描いてきた塚本監督ですが、今回もまさにそんな塚本ワールド全開でした。仰々しい音楽、激しく振動する画面、グロテスクでありながら狂気の度…
>>続きを読む現代美術館で太平洋戦争の抽象絵画をいくつか見たので。
強烈に入りこませられた映画だった。目も開かない、顔もろくに上がらない、光だけが眩しく見える。飢餓による夢か真かわからない状態が増していく。特徴だ…
KAIJYU THEATER