【歯が】徹頭徹尾、リアリティ。【歯!】
冒頭、やけに毒々しく美しい緑や
コントのような展開に
どう観たら良いか戸惑っていると、
どんどん溢れてくるリアリズム。
カメラの目線、肉の質感、表情筋の動き…
パロンポンまで集結しろ!と言うなんだか曖昧な噂だけを頼りに幽鬼のような姿で歩を進める日本軍。
戦火の中飢餓に耐え、唐突な爆撃や機銃照射に怯えながら、精神を壊し進む。
歩けど歩けどあるのは死屍累々…
ごめん、冒頭のシークエンスから全くはまれず。
もう最初のシーンがそのまま松本のごっつええ感じじゃんって思ってしまい、そこからは戦争もの<松本コントと見てしまい全くはまれず。あの最初の会話の不条理加…
好きじゃなかった。
反戦映画というよりは、極限状態に置かれた人間の狂気。
銃で撃たれたりぶっ飛んだ人間が普通に出てくるのでグロいといえばグロいです。
たとえどんなに空腹でも人間食べるのだけはしたくな…
一体何のために、何と戦っていたんでしょうね…。
帰りたくても帰れない極限状態。
残酷さが生々しく、見ていてとても辛かったです。
誰を憎めば良いんだろう。
綺麗事のない戦争映画は心にとめておくべきだな…
KAIJYU THEATER