静かなようで音が溢れる映画。風の音、水の音、とうもろこし畑のざわめき。
セリフが数えるくらいしかなく、登場人物の感情や交流がほとんど目で交わされる深みと趣のある映画。
小屋を建てていくシーンは、下手…
コーカサス山脈から黒海へ注ぐエングリ川は、毎年春の奔流で土砂を運び中州を作る。そして農家は水浸しの土地を捨て、土壌が肥沃な新しい中州へ移る。そこで春から秋にかけてとうもろこしを栽培し長く厳しい冬を越…
>>続きを読むまるで絵本の「木を植える人」みたいな寒々しさと、ミレーの「種を蒔く人」の土着感がとてもいい。どのカットを取っても写真になりそう。
ストーリーについては兵士の存在が初めから仄めかされていて、なにか事…
最初の台詞が出るまで約20分かかり、その後もひたすら寡黙。おそらく、喋ってるシーンは10分もないだろう。
その構造が必ずしも悪いわけではないが、言葉を排して何を描きたかったのかは伝わりにくい。
お…
モロコシアイランド。
最近観た『みかんの丘』に名前も話も似ていた。彼らが持つ共通の問題意識や国民性なのだろうと厚顔無恥小僧は思いました。
水、土、緑、陽の光。自然以外に何も無いような土地に生きる…
全編にわたってほぼセリフがないが、ちょっと撮り方に無理がある感じがする。孫娘の方がずっとスカート姿なのは、多分あまり農作業をやったことがないことを示唆していると思うのだけど(両親が恐らく最近亡くなっ…
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