(橋口亮輔監督の舞台挨拶後に)
姜尚中だったか、「希望は絶望の先にあるはずなのに、今の日本では希望しか見ようしない。明るい話題だけを見せようとする人たちと、明るい話題だけを見ようとする人たちばかり…
ただただリアル。今の社会状況をそのまま映し出す鏡のような映画。
傑作『ぐるりのこと。』から7年、橋口亮輔監督の新作は、息苦しさが加速する世の中で、深い絶望の中から微かな希望を見出す人々を描いた群像劇…
監督の舞台挨拶とティーチインあり。
この映画が、見た人にとっての劇中の黒田のような存在になってゆくんだと思う。
私にとっても、そうだった。
けれど、もっと切実に真にそんな存在を必要とする人の元にど…
(東京国際映画祭、新宿会場での鑑賞。監督とのティーチインあり)
絶望と再生の話。
ワークショップに来た人で撮った映画らしいけど、演技が上手くてびっくりした。
いや、主人公の3人の個性を生かして脚本…
どうしてこんなに柔らかいまなざしで人や世界を見つめられるのか。世の不条理に打ちのめされ失意の底にいる人、居心地の悪さを抱えてここではないどこかを夢見てる人、愛を告げることができず心が欠落してしまった…
>>続きを読む妻を事件によって失った男、夫と姑と暮らしているが、空気のように扱われる妻、幼なじみに想いを寄せるゲイの弁護士。
3人の崩壊と再生への物語。
主役3人が素晴らしい演技で、心の機微がさりげないショット…
150907@ 松竹試写室
とても醜く、美しい映画だった。仰々しい演技や音楽、美術は避けられ、リアルな人間描写が追求されることで、正しい息苦しさを感じた。諦めや悲痛さ、虚無感からため息を漏らさずを…
シリアスな重いシーンもありますが、笑えるシーンもあります。
笑って良いのかな?映画だから笑っちゃダメ?
いやいや、笑って良いです。腹から笑って良いです。
逆に笑えるシーンなのに笑えないなら、心…
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