隠し事・秘め事が渋滞気味の群像劇。
邦題が原題を超えた稀有な例。
後半のある無神論者の強烈なカウンターに、それまで神の視点で物語を享受していた我々はハッとさせられるハメに。
何目線?っていう感じ…
「飛行機が落ちるのは全能の神が存在しないからだ」
★◇飛行機が墜落し生存者は1名だけ、キューバ行きの飛行機を軸に時間を前後しながら絡みゆく群像劇。
エホバの証人である看護師と、白血病のフィアンセ…
2020年65本目
何の関係も無い訳あり過ぎ人間達が微妙に交差する感じや時系列が違う話が同時に進行するのも面白かった。
しかし助かる道もあるのに信仰の為に死を選ぶというか奇跡を待つしかないの怖いなと…
エホバの証人信者カップル、老齢ダブル不倫カップル、ギャンブル依存夫&アルコール依存妻、姪っ子となんかあったらしいドラッグの運び屋。一見無関係な人々の運命がやがて重なる。
ぼくは特定の信仰は持たない…
これ、ドラン監督じゃないんだ!ストーリー構成としては、少し退屈な感じするけど、静かだった体の中で、突如爆弾に火がついたような衝撃。見たことない映画。
カミュのペストでも問われていたけど「神がいるな…
とにかく余韻が凄くって。
あまりの余韻に続けて2回観てしまった
「神のゆらぎ」って邦題のセンス
ドランが出演を熱望するのなんとなくわかる
_"飛行機が墜落したのは、
全能の神が存在しないからだ"_
…
信仰とは、罪とは、赦しとは。
「飛行機が落ちるのは全能の神がいないからだ」登場人物が発したセリフがラストでも繰り返される。
不思議と逆に神を感じた。自分の中の信仰心にほのかにあかりが灯った気がした…
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