極限状態で、信念を貫き通そうとする人間を描いた作品。去年の東京国際映画祭で鑑賞した、『Monster with Thousand Heads』を彷彿とさせました。
本作で主人公サウルは…
重々しいテーマだけど、おっ107分ね、素晴らしい!とか思って見に行ってきた。
もうめちゃくちゃ疲れた.....長回しのカメラが、サウルの背景で地獄としか言い様のない光景を写し続ける。全ての動きにショ…
収容所でゾンダーコマンド(犠牲者を処理する部隊)として死に怯えながら生きるサウル。息子(らしき人物)の死をきっかけに、正式に弔おうとラビ(ユダヤ教聖者)を探して、やっとって時にゾンダーコマンド反乱に…
>>続きを読む面白いというより、凄い映画。
なんといってもカメラワークの饒舌さ。アクション描写も素晴らしい。
あんな残酷極まりない所業の数々もピンボケでしか映らず、主人公にしかピントが合わない。主人公にとっては…
フォーカスは、情報を作り手が操作するもの。同時に、日常生活において誰もが、「見る」ことのフォーカスを無意識の内に操作している。
何かを見ていれば、何かが見えないのは至極当然。
つまり自分の生きたい…
ほぼ最初から最後まで表情を変えないサウルが最後に見せる少年への笑顔。正式に埋葬しようと収容所の中を危険をおかしてまでラビを探し続けるけれど、あの少年が本当の息子であったのかも疑問が残る。ただ自分の死…
>>続きを読む第二次世界大戦下、強制収容所でゾンダーコマンドとして強制労働を強いられている主人公サウル。
同胞をガス室に誘導し、死体を処理する。
その中に息子と思われる瀕死状態の子供を見つけたが、思い虚しくす…
ユダヤ人によるユダヤ人抹殺のシステムに組み込まれた男。冒頭のガス室送りのシーンはトラウマになるレベル。かなりしんどかった。あれは息子ではないんじゃないかな。
ホロコーストの真実に迫る衝撃的な作品だ…
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