強制収容所の極限状態では他人の生死などは問題ではない。自分の行動で他人がどうなるかなどは些細なこと。狂った環境で最後に残った人間性に縋る主人公の目線はもはや現実を直視していない。終始サウルの背中に合…
>>続きを読む70年前のアウシュビッツ収容所で同胞の虐殺に一役を担ったサウルという男の話。
全ては主人公サウルの視線と共にカメラが向けられる。
焦点は常にサウルの視点のみを捉えており、周りはボヤけているが、そこ…
「共犯」を強制され
生きる選択肢を奪われ
映画の構図としても
視覚としても
焦点と視界を絞った世界の中で探求される、人としての最後の尊厳
長編デビュー作にしてカンヌ・グランプリ(ちなみに今年はドラ…
同胞の処刑が仕事のサウル。
処刑された中に息子を見つけ、せめてちゃんと埋葬してあげたいとラビ探しに翻弄する。
淡々とした処刑の流れはかなり異様でした。処刑されたユダヤ人は「部品」と
呼ばれ捨てられ…
オープニングの説明書きで。
開始早々ズドンと重石を飲み込んだ感じで終始鑑賞。
コレは音響効果の良い所で観たらまるで自分がその場に居る感覚になるのでは。
逆に良かった、家のテレビで。
そして「ドッ…
冒頭からソフトフォーカスでボヤけてるとは言えあまりにも凄惨なアウシュビッツ・ビルケナウ収容所の一連のシークエンスを観せられ、さらに終始主人公サウルに寄り寄りのカメラやらでこれまで何本か観たホロコース…
>>続きを読む非常に辛い作品でした。
ホロコーストをここまで詳細に再現した映画は、今までなかったと思う。
ゾンダーコマンドに選ばれた人達は、いつ自分が他のでユダヤ人と同様に殺されるか分からないまま、最後まで強制的…
ユダヤ教やゾンダーコマンドについて少し予備知識があった方が良い。彼らの立場上台詞が少なく感情も抑えられているから、息子を葬ってあげたいっていうストーリーそのままにしか捉えられないかも
僅かな希望は…
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